編集後記

「朝が来れば花を咲かせ…」(詩90:6)
ラヴェルナ山の崖に咲く花

撮影 雨宮 慧

ゼーヘル 三位一体の主日号 編集後記より

▼ラヴェルナ修道院の食堂で昼食をとってから、カマルドリ修道会の発祥の地に向かいました。どちらも同じ自然公園に属しており、すばらしい自然に恵まれています。
▼カマルドリ修道会は1012年ごろにロムアルドによって創設され、「共同生活との均衡の上に保たれた、厳格な隠棲生活」を特徴とするそうです。修道者は毎日のミサと教会の祈りは共同の礼拝堂で行いますが、その他の時間は各自に与えられた庵に一人ですごし、祈りと読書と労働に明け暮れます。
▼私たち外部の者も共同の礼拝堂には入ることができますが、その入り口の上部にラテン語で「私はあなたがたに、あなたがたは私に」と書かれていました。ガイドが「この修道院には今、大会社の社長を引退した人、哲学者、芸術家もいて、政界や実業界の人も含め、多くの人が話を聞きにここに来ます」と説明したからでしょう、このラテン語の「あなたがた」は世の人の意味かもしれないと思いました。
▼それが正しければ、キリスト教の隠遁とは「世捨て」ではなく、むしろ世との結びつきが強化されることだといえます。この世に生きていながら、キリストが開いた全く新たな世にすでに属する人だからです。  (雨宮)

BGM : CREATOR ALME SIDERUM

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