編集後記

 

ゼーヘル 聖霊降臨号 編集後記より

▼先週号の「編集後記」に書いたように、3月14日に成田を発ち、イタリアを旅行しました。ローマでカラヴァッジオを見た後、パドヴァに向いました。お目当てはスクロヴェーニ礼拝堂のジョットにありました。
▼ローマを朝発ちパドヴァに着いたのは午後1時ごろでした。3時の予約時間に間に合うようにホテルを出て、礼拝堂に向かいましたが、1222年に創立されたパドヴァ大学の町だからでしょうか、若者が多く、しかもシックで落ち着いた好感の持てる街並みでした。
▼礼拝堂に着くと、まずビデオ室に入り、15分間、スクロヴェーニ礼拝堂の由来と内部に描かれたジョットのフレスコ画についてのビデオを見ました。それが終わって、いよいよ礼拝堂内部に入り、写真集で何度も目にした絵を目にすることができました。
▼一枚一枚の絵を追い、解説記事を思い起こしながら、場面を確認してゆきますが、許されている見学時間は15分。そうゆっくりするわけにもいきません。それでも、「イタリア絵画の最高傑作のひとつ」という言葉も大げさではないことが実感でき、うれしく思いました。
▼左の写真は翌朝、礼拝堂の隣のエレミターニ教会でとりました。5・6名の人と共に私も三十分ほど静けさの中で祈りました。(雨宮)

エレミターニ教会の朝
パドヴァ(撮影 雨宮)

BGM : Corrente Italiana by CABANILLES, J. B.

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