編集後記
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ゼーヘル 年間第14主日 編集後記より ▼4月4日はパレルモから二時間ほど南に位置する町セジェスタに向かいました。その町外れの丘に、ドーリス式のギリシア神殿が非常によい状態で残っているからです。 ▼セジェスタへの途中、バスの中で建築家の内藤先生のお話をうかがうことができました。その中で特に興味をそそられたことは、「ギリシア神殿というと、青い空に大理石の白い柱を思い浮かべるけど、建築当初は極彩色に塗られていました。しかし、時間の流れが人間の計算を超えたさらなる美しさを生み出しているのです」ということでした。 ▼この日も曇り時々雨の肌寒い一日でしたが、セジェスタの神殿に到着したときには、傘が必要なほどの雨でした。神殿を見た後、さらに丘の上のギリシア劇場跡に小型バスで上ってゆきました。左の写真は、青空があればとつぶやきながら、丘の上から撮った一枚です。 ▼故郷を離れ、シチリアに移り住んだ人たちはいったい何を思って建てたのでしょうか。創建当初はこれも極彩色だったのでしょうか。しかし、この神殿も、時間の流れが人知の及ばぬ魅力を引き出し、それが多くの人をひきつけているに違いありません。小雨に煙る孤高の神殿もまたよし、と思い直しました。(雨宮) |
聖なる神殿によってわたしたちが満ち足りますように(詩65:5) |
BGM : Passacaille by VISEE, Robert de |