編集後記

 

ゼーヘル 年間第18主日 編集後記より

▼4月6日の夕方にマルタに入った我々は翌日、やっと雨から解放され、ヴァレッタ市内の見学に出かけました。ヴァレッタは北に向けて張り出した岬の上に建てられた要塞都市だと言えます。
▼岬の付け根にあるシティーゲートをくぐり、市内に入りました。すぐ右手のドイツ軍の爆撃で破壊されたロイヤルオペラ劇場跡の前をさらに右に進むと、アッパー・バラッカ・ガーデンに出ます。この庭園からは岬の東側に入り込んだグランドハーバーの深い入り江を一望することができます。
▼左の写真はこの庭園から撮ったグランドハーバーです。手前の大きな船は左の方向、つまり入り江の出口に向かって進んでいますが、こんな船が航行できるほどに深い入り江であり、天然の良港であったのが良く理解できます。
▼対岸の町はヨハネ騎士団が最初に拠点としたスリーシティーと呼ばれる町々です。左側の石で固めたような城砦は聖アンジェロ砦であり、画面の奥に入り込んだクリークの右側(南側)がセングレアの町になります。
▼ヨハネ騎士団については来週号に紹介しますが、理想を追いながらも、権益に動かされる人間の現実がヴァレッタを要塞に仕立てたと言えるのかもしれません。(雨宮)

彼らは、海に船を出し、大海を渡って商う者となった(詩107:23)
ヴァレッタのグランドハーバー(撮影 雨宮)

BGM : Sinfonia by BUXTEHUDE, Dietrich 

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