編集後記
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ゼーヘル 年間第22主日 編集後記より ▼パウロの漂着した島を遠望した後、ヴァレッタにもどり、騎士団長の宮殿を訪れました。左の写真は宮殿の廊下を撮ったものです。廊下の左右には騎士が着用した鎧兜が陳列されています。現在でも大統領執務室が置かれ、議会としても使用されていると聞きました。 ▼宮殿を見学してから、昼食を食べ、ヴァレッタの西10キロほどのところにあるラバトに行きました。使徒言行録によると、パウロは船旅が可能になる春まで、三ヶ月間をマルタ島で過ごしました。ラバトには、その間、パウロが住んだとされる「パウロの洞窟」があります。そこを訪れ、その上の教会でミサをささげました。 ▼使徒言行録はマルタ滞在中におこなった二つの奇跡を伝えるだけで、三ヶ月の滞在場所などについては何も書いていません。「パウロの洞窟」は単なる言い伝えかもしれません。しかし、「いつもイエスの死を体にまとっています、イエスの命がこの体に現れるために」(2コリ四10)と言い切るパウロを偲ぶためには格好の場所だったに違いありません。夜は漁港の町の食堂で旅行の最後を締めくくりました。(雨宮) |
勇士を救うのも力の強さではない(詩33:16) |
BGM : Rondeau by MOURET, Jean Joseph |