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axios
アクシオス
ふさわしい
A・年間・28
(1)事物に使われ、価値や意義において「対応する、一致する」
(α)値打ちに関して、「等価値の、値打ちの等しい」
(a)否定詞ウーと共に、「値打ちがない」
▼ロマ八18 現在の苦しみは、将来わたしたちに現されるはずの栄光に比べると、【取るに足り】ないとわたしは思います。
▼ディオグネートスへの手紙 四1
▽ディオグネートスへの手紙 四4
(β)一般的に、値打ち以外の関係について「ふさわしい」
(a)名詞カルポス〈実〉や名詞エルゴン〈行い〉を形容して、「ふさわしい実」「ふさわしい行い」
[名詞メタノイア〈悔い改め〉の属格を伴い]
▼ルカ三8 悔い改めに【ふさわしい】実を結べ。『我々の父はアブラハムだ』などという考えを起こすな。言っておくが、神はこんな石ころからでも、アブラハムの子たちを造り出すことがおできになる。
▼マタ三8 悔い改めに【ふさわしい】実を結べ。
▼使二六20 ダマスコにいる人々を初めとして、エルサレムの人々とユダヤ全土の人々、そして異邦人に対して、悔い改めて神に立ち帰り、悔い改めに【ふさわしい】行いをするようにと伝えました。
▼2クレメンス 一3
(b)以下の名詞の属格を伴って、「・・・にふさわしい」
[セオス〈神〉の属格]
▼イグナティオスの手紙
スミルナのキリスト者へ 一一3
[名詞アッケプタ〈貸し〉]
▼イグナティオスの手紙
ポリュカルポスへ 六2
[名詞レーマ〈言葉〉の属格]
▼2クレメンス 一三3
[名詞アポドケー〈受容〉の属格]
▼1テモ一15 「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」という言葉は真実であり、そのまま受け入れるに【値します】。わたしは、その罪人の中で最たる者です。
▼1テモ四9 この言葉は真実であり、そのまま受け入れるに【値します】
[名詞サナトス〈死〉の属格]
▼ルカ二三15 ヘロデとても同じであった。それで、我々のもとに送り返してきたのだが、この男は死刑に【当たるようなこと】は何もしていない。
▼使二五11 もし、悪いことをし、何か死罪に【当たること】をしたのであれば、決して死を免れようとは思いません。しかし、この人たちの訴えが事実無根なら、だれも私を彼らに引き渡すような取り計らいはできません。私は皇帝に上訴します。」
▼使二五25 しかし、彼が死罪に【相当するようなこと】は何もしていないということが、わたしには分かりました。ところが、この者自身が皇帝陛下に上訴したので、護送することに決定しました。
◆使二三29 ところが、彼が告発されているのは、ユダヤ人の律法に関する問題であって、死刑や投獄に【相当する】理由はないことが分かりました。
[名詞デスモス〈拘束〉の属格]
▼使二六31 彼らは退場してから、「あの男は、死刑や投獄に【当たるようなこと】は何もしていない」と話し合った。
(c)関係文が続いて
▼ルカ二三41 我々は、自分のやったことの【報い】を受けているのだから、当然だ。しかし、この方は何も悪いことをしていない。」
(γ)非人称用法として
(a)動詞エイミ〈である〉と共に、「適当である、正当である、価値がある」
▼1コリ一六4 わたしも行く【方がよけれ】ば、その人たちはわたしと一緒に行くことになるでしょう。
▼2テサ一3 兄弟たち、あなたがたのことをいつも神に感謝せずにはいられません。また、そうするのが【当然です】。あなたがたの信仰が大いに成長し、お互いに対する一人一人の愛が、あなたがたすべての間で豊かになっているからです。
(2)人物に使われて、「価値のある、ふさわしい」
(α)良い意味で
(a)人がそれに値するとされる事柄が属格で示されて
[名詞トロフェー〈食物〉の属格]
▼マタ十10 旅には袋も二枚の下着も、履物も杖も持って行ってはならない。働く者が食べ物を受けるのは【当然である】。
▼ディダケー 一三1・2
[名詞ゾーエー〈生命〉の属格]
▼使一三46 そこで、パウロとバルナバは勇敢に語った。「神の言葉は、まずあなたがたに語られるはずでした。だがあなたがたはそれを拒み、自分自身を永遠の命を得るに【値しない者】にしている。見なさい、わたしたちは異邦人の方に行く。
[名詞ミスソス〈報酬〉の属格]
▼ルカ十7 その家に泊まって、そこで出される物を食べ、また飲みなさい。働く者が報酬を受けるのは【当然】だから【である】。家から家へと渡り歩くな。
▼1テモ五18 聖書には、「脱穀している牛に口篭をはめてはならない」と、また「働く者が報酬を受けるのは【当然である】」と書かれています。
[名詞ティーメー〈尊敬〉の属格]
▼1テモ六1 軛の下にある奴隷の身分の人は皆、自分の主人を十分尊敬す【べきもの】と考えなければなりません。それは、神の御名とわたしたちの教えが冒涜されないようにするためです。
[名詞メタノイア〈悔い改め〉の属格]
▼ヘルマスの牧者第八のたとえ 六1
[人称代名詞・一人称エゴー〈私〉の属格」
▼マタ十37 わたしよりも父や母を愛する者は、わたしに【ふさわしくない】。わたしよりも息子や娘を愛する者も、わたしに【ふさわしくない】。
▼マタ十38 また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしに【ふさわしくない】。 (上記(1)参照)
▽ペトロの宣教
▼ディダケー 一五1
[名詞セオス〈神〉の属格]
▼イグナティオスの手紙
エフェソのキリスト者へ 二1
▼イグナティオスの手紙
エフェソのキリスト者へ四1
▽イグナティオスの手紙
エフェソのキリスト者へ一五1
▼イグナティオスの手紙
ローマのキリスト者へ 十2
[属格の関係代名詞」
▼ヘブ一一38 荒れ野、山、岩穴、地の割れ目をさまよい歩きました。世は彼らに【ふさわしくなかったのです】。注ー動詞エイミと共に。
(b)不定詞が続いて
[動詞カレオー〈と呼ぶ〉の受動不定法]
▼ルカ一五19 もう息子と呼ばれる【資格はありません】。雇い人の一人にしてください」と。』
注ー動詞エイミと共に。
▼ルカ一五21 息子は言った。『お父さん、わたしは天に対しても、またお父さんに対しても罪を犯しました。もう息子と呼ばれる【資格はありません】。』
▽使一三25 その生涯を終えようとするとき、ヨハネはこう言いました。『わたしを何者だと思っているのか。わたしは、あなたたちが期待しているような者ではない。その方はわたしの後から来られるが、わたしはその足の履物をお脱がせする【値打ちもない】。』
[動詞ランバノー〈受ける〉の受動不定法]
▼黙四11 「主よ、わたしたちの神よ、
あなたこそ、
栄光と誉れと力とを受けるに【ふさわしい方】。
あなたは万物を造られ、
御心によって万物は存在し、
また創造されたからです。」
[動詞アノイゴー〈開く〉の受動不定法]
▼黙五2 また、一人の力強い天使が、「封印を解いて、この巻物を開くのに【ふさわしい者】はだれか」と大声で告げるのを見た。
▼黙五4 この巻物を開くにも、見るにも、【ふさわしい者】がだれも見当たらなかったので、わたしは激しく泣いていた。
▼黙五9 そして、彼らは新しい歌をうたった。
「あなたは、巻物を受け取り、
その封印を開くのに【ふさわしい方】です。
あなたは、屠られて、
あらゆる種族と言葉の違う民、
あらゆる民族と国民の中から、
御自分の血で、神のために人々を贖われ、
[動詞ランバノー〈受ける〉の受動不定法]
▼黙五12 天使たちは大声でこう言った。
「屠られた小羊は、
力、富、知恵、威力、
誉れ、栄光、そして賛美を
受けるに【ふさわしい方】です。」
▼バルナバの手紙 一四1
▼イグナティオスの手紙
エフェソのキリスト者へ 一3
▼イグナティオスの手紙
マグネシアのキリスト者へ 一四
▼イグナティオスの手紙
トラレスのキリスト者へ 一三1
▼イグナティオスの手紙
スミルナのキリスト者へ 一一1
▼ヘルマスの牧者第八のたとえ 二5
▼ヘルマスの牧者第八のたとえ 一一1
(c)不定詞の属格と共に
▼ポリュカルポスの殉教 十2
(d)接続詞ヒナが続いて
▼ヨハ一27 その人はわたしの後から来られる方で、わたしはその履物のひもを解く【資格】もない。」
(形容詞『ヒカノス〈十分な〉』の最後を見よ。異読ではヒカノスが使われている)
(e)関係文が続いて
▼ルカ七4 長老たちはイエスのもとに来て、熱心に願った。「あの方は、そうしていただくのに【ふさわしい人】です。
(f)単独で使われて
[動詞エイミ〈である〉を伴って]
▼黙三4 しかし、サルディスには、少数ながら衣を汚さなかった者たちがいる。彼らは、白い衣を着てわたしと共に歩くであろう。そうするに【ふさわしい者たち】だからである。
▼黙一六6 この者どもは、聖なる者たちと
預言者たちとの血を流しましたが、
あなたは彼らに血をお飲ませになりました。
それは【当然なこと】です。」
▼マタ十11 町や村に入ったら、そこで、【ふさわしい】人はだれかをよく調べ、旅立つときまで、その人のもとにとどまりなさい。
▼マタ十13 家の人々がそれを受けるに【ふさわしけれ】ば、あなたがたの願う平和は彼らに与えられる。もし、【ふさわしくなけれ】ば、その平和はあなたがたに返ってくる。
▼マタ二二8 そして、家来たちに言った。『婚宴の用意はできているが、招いておいた人々は、【ふさわしくなかった】。
▼イグナティオスの手紙
エペソのキリスト者へ 二2
▼イグナティオスの手紙
マグネシアのキリスト者へ 12
▼イグナティオスの手紙
トラレスのキリスト者へ 四2
▼イグナティオスの手紙
ローマのキリスト者へ 九2
▼イグナティオスの手紙
スミルナのキリスト者へ 九2
▽イグナティオスの手紙
ポリュカルポスへ 八1
▼ヘルマスの牧者第六のたとえ 三3
▼バルナバの手紙 九9
▼バルナバの手紙 一四4
▼バルナバの手紙 二一8
▼パピアスの断片
(g)動詞ヘーゲオマイ〈と見なす〉」と共に
▼ヘルマスの牧者第二の幻 一2
▼ヘルマスの牧者第三の幻 三4
▼ヘルマスの牧者第四の幻 一3
▼ヘルマスの牧者第四のいましめ 二1
▼ヘルマスの牧者第七のたとえ 5
▼ヘルマスの牧者第九のたとえ 二八5
▼マリアの福音 22行
(h)人物の形容辞として
▼イグナティオスの手紙
マグネシアのキリスト者へ 二
(i)名詞として
▼ペトロ行伝(オクシリンコス・パピルス 849)
(β)悪い意味で
(a)次のような名詞の属格を伴って
[名詞プレーゲー〈鞭打ち〉の属格]
▼ルカ一二48 しかし、知らずにいて鞭打たれる【ようなこと】をした者は、打たれても少しで済む。すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される。」
[名詞サナトス〈死〉の属格]
▼ロマ一32 彼らは、このようなことを行う者が死に【値する】という神の定めを知っていながら、自分でそれを行うだけではなく、他人の同じ行為をも是認しています。注ー動詞エイミと共に。
(b)副詞カソース〈のように〉に導かれた文章で
▼ヘルマスの牧者第六のたとえ 三3
(c)比較級アクシオーテロス
▼ヘルマスの牧者第三の幻 四3