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chairoo
  カイロー
     喜ぶ・嬉しく思う

C・年間・24


(1)喜ぶ、嬉しく思う
(a)「泣く、悲しむ」と共に
▼ヨハ一六20 はっきり言っておく。あなたがたは泣いて悲嘆に暮れるが、世は【喜ぶ】。あなたがたは悲しむが、その悲しみは喜びに変わる。
▼ロマ一二15a・b 【喜ぶ人】と共に【喜び】、泣く人と共に泣きなさい。 
▼1コリ七30a・b 泣く人は泣かない人のように、【喜ぶ人】は【喜ばない人】のように、物を買う人は持たない人のように、 
▼ヨハ一六22 ところで、今はあなたがたも、悲しんでいる。しかし、わたしは再びあなたがたと会い、あなたがたは心から【喜ぶことになる】。その喜びをあなたがたから奪い去る者はいない。
(b)「喜び」を表すほかの動詞と共に、
▼マタ五12 【喜びなさい】。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである。」 
▼1ペト四13b むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど【喜びなさい】。それは、キリストの栄光が現れるときにも、【喜びに満ちあふれる】ためです。(直訳「[非常に喜んで]喜ぶ」)
▽黙一九7 【わたしたちは喜び】、大いに喜び、
神の栄光をたたえよう。
小羊の婚礼の日が来て、
花嫁は用意を整えた。
▼ルカ一五32 だが、お前のあの弟は死んでいたのに生き返った。いなくなっていたのに見つかったのだ。祝宴を開いて楽しみ【喜ぶ】のは当たり前ではないか。』」 
▼黙一一10 地上の人々は、彼らのことで大いに【喜び】、贈り物をやり取りするであろう。この二人の預言者は、地上の人々を苦しめたからである。 
▼ルカ六23 その日には、【喜び】踊り【なさい】。天には大きな報いがある。この人々の先祖も、預言者たちに同じことをしたのである。
(c)対格の同族目的語「喜び」を伴って
▼マタ二10 学者たちはその星を見て【喜びにあふれた】。   (直訳「[非常に大きな喜びを]喜んだ」
▼1テサ三9 【わたしたちは】、神の御前で、あなたがたのことで【喜びにあふれています】。この大きな喜びに対して、どのような感謝を神にささげたらよいでしょうか。
      (関係代名詞は先行詞に同化し、対格の代わりに与格となっている)  
▼ヨハ三29 花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに【喜ぶ】。だから、わたしは喜びで満たされている。
(d)分詞形で他の動詞と一緒に、「喜んで・・・する」
▼ルカ一九6 ザアカイは急いで降りて来て、【喜んで】イエスを迎えた。 
▽ルカ一九37 イエスがオリーブ山の下り坂にさしかかられたとき、弟子の群れはこぞって、自分の見たあらゆる奇跡のことで【喜び】、声高らかに神を賛美し始めた。 
▼ルカ一五5 そして、見つけたら、【喜んで】その羊を担いで、 
▼使五41 それで使徒たちは、イエスの名のために辱めを受けるほどの者にされたことを【喜び】、最高法院から出ていき、
▼使八39 彼らが水の中から上がると、主の霊がフィリポを連れ去った。宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、【喜びにあふれて】旅を続けた。
(e)喜びの対象もしくは理由が、さまざまな前置詞や接続詞、分詞で示される
[前置詞エピ+与格]
▼マタ一八13 はっきり言っておくが、もし、それを見つけたら、迷わずにいた九十九匹より、その一匹のことを【喜ぶだろう】。 
▼ルカ一14 その子はあなたにとって喜びとなり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を【喜ぶ】。
▼ルカ一三17 こう言われると、反対者は皆恥じ入ったが、群衆はこぞって、イエスがなさった数々のすばらしい行いを見て【喜んだ】。 
▼使一五31 彼らはそれを読み、励ましに満ちた決定を知って【喜んだ】。 
▼ロマ一六19 あなたがたの従順は皆に知られています。だから、わたしはあなたがたのことを【喜んでいます】。なおその上、善にさとく、悪には疎くあることを望みます。 
▼1コリ一三6 不義を【喜ばず】、真実を喜ぶ。
▼1コリ一六17 ステファナ、フォルトナト、アカイコが来てくれたので、【大変うれしく思っています】。この人たちは、あなたがたのいないときに、代わりを努めてくれました。 
▼2コリ七13 こういうわけでわたしたちは慰められたのです。この慰めに加えて、テトスの喜ぶさまを見て、【わたしたちは】いっそう【喜びました】。彼の心があなたがた一同のお陰で元気づけられたからです。 
▼黙一一10 地上の人々は、彼らのことで大いに【喜び】、贈り物をやり取りするであろう。この二人の預言者は、地上の人々を苦しめたからである。
[前置詞ディア+対格]
▼ヨハ三29 花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると大いに【喜ぶ】。だから、わたしは喜びで満たされている。          ((1)(c)を参照)
▼1テサ三9 【わたしたちは】、神の御前で、あなたがたのことで【喜びにあふれています】。この大きな喜びに対して、どのような感謝を神にささげたらよいでしょうか。       ((1)(c)を参照)
[前置詞エン+与格]
▼フィリ一18a だが、それがなんであろう。口実であれ、真実であれ、とにかく、キリストが告げ知らされているのですから、【わたしは】それを【喜んでいます】。【これからも喜びます】。
     (前置詞エンの他の意味については、下記(g)参照)
[前置詞アポ]
▼2コリ二3 あのようなことを書いたのは、そちらに行って、【喜ばせてもらえる】はずの人たちから悲しい思いをさせられたくなかったからです。わたしの喜びはあなたがたすべての喜びであると、あなたがた一同について確信しているからです。
(直訳「私が喜びを得る[はずの人たち]」)
[接続詞ホティによって]
▼ルカ十20b しかし、悪霊があなたがたに服従するからといって、【喜んではならない】。むしろ、あなたがたの名が天に書き記されていることを【喜びなさい】。」 
▼ヨハ一一15 わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとって【よかった】。あなたがたが信じるようになるためである。さあ、彼のところへ行こう。」      
▼ヨハ一四28 『わたしは去って行くが、また、あなたがたのところへ戻って来る』と言ったのをあなたがたは聞いた。わたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを【喜んでくれる】はずだ。父はわたしよりも偉大な方だからである。 
▼2コリ七9 今は【喜んでいます】。あなたがたがただ悲しんだからではなく、悲しんで悔い改めたからです。あなたがたが悲しんだのは神の御心にかなったことなので、わたしたちからは何の害も受けずに済みました。     
▼2コリ七16 【わたしは】、すべての点であなたがたを信頼できることを【喜んでいます】。 
▼フィリ四10 さて、あなたがたがわたしへの心遣いを、ついにまた表してくれたことを、わたしは主において非常に【喜びました】。今までは思いはあっても、それを表す機会がなかったのでしょう。 
▼2ヨハ4 あなたの子供たちの中に、わたしたちが御父から受けた掟どおりに、真理に歩んでいる人がいるのを知って、大変【うれしく思いました】。 
▼ルカ十20a しかし、悪霊があなたがたに服従するからといって、【喜んではならない】。むしろ、あなたがたの名が天に書き記されていることを【喜びなさい】。」
[接続詞ホタンによって」
▼2コリ一三9 【わたしたちは】自分が弱くても、あなたがたが強ければ【喜びます】。あなたがたが完全なものになることをも、わたしたちは祈っています。
[接続詞ガルによって]
▼フィリ一18b だが、それがなんであろう。口実であれ、真実であれ、とにかく、キリストが告げ知らされているのですから、【わたしは】それを【喜んでいます】。【これからも喜びます】。
         (理由を示すガルは19節に現れる)
[分詞によって]
▼マタ二10 学者たちはその星を見て【喜びにあふれた】。
       ((1)(c)を参照/直訳「[非常に大きな喜びを]喜んだ」)
▽ルカ二三8 彼は、イエスを見ると、非常に【喜んだ】。というのは、イエスのうわさを聞いて、ずっと以前から会いたいと思っていたし、イエスが何かしるしを行うのを見たいと望んでいたからである。
▼ヨハ二〇20 そう言って、手とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て【喜んだ】。 
▼使一一23 バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て【喜び】、そして、固い決意をもって主から離れることのないようにと、皆に勧めた。 
▼フィリ二28 そういうわけで、大急ぎで彼を送ります。あなたがたは再会を【喜ぶ】でしょうし、わたしも悲しみが和らぐでしょう。 
▼マコ一四11 彼らはそれを聞いて【喜び】、金を与える約束をした。そこでユダは、どうすれば折よくイエスを引き渡せるかとねらっていた。
▽使一三48 異邦人たちはこれを聞いて【喜び】、主の言葉を賛美した。そして、永遠の命を得るように定められている人は皆、信仰に入った。 
▼コロ二5 わたしは体では離れていても、霊ではあなたがたと共にいて、あなたがたの正しい秩序と、キリストに対する固い信仰とを見て【喜んでいます】。
▼3ヨハ3 兄弟たちが来ては、あなたが真理に歩んでいることを証ししてくれるので、【わたしは】非常に【喜んでいます】。実際、あなたは真理に歩んでいるのです。        
(f)名詞エルピス〈希望〉の与格形と共に、「希望を持っている・希望に満たされている」
▼ロマ一二12 希望をもって【喜び】、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。
(g)新約聖書では多くの場合、前置詞エンは喜びの原因を表さずに、「・・・のただ中で喜ぶ」の意味で
▼コロ一24 今や【わたしは】、あなたがたのために苦しむことを【喜びとし】、キリストの体である教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを身をもって満たしています。
     (「苦しみのために」も可能である)」
▼フィリ三1 では、わたしの兄弟たち、主において【喜びなさい】。同じことをもう一度書きますが、これはわたしには煩わしいことではなく、あなたがたにとって安全なことなのです。
▼フィリ四4a 主において常に【喜びなさい】。重ねて言います。【喜びなさい】。
▼フィリ四10 さて、あなたがたがわたしへの心遣いを、ついにまた表してくれたことを、わたしは主において非常に【喜びました】。今までは思いはあっても、それを表す機会がなかったのでしょう。
      (三1,四4abの命令法は「さようなら」と訳されることもあり、その場合は、下記(2)に) 
(h)単独で
▼ルカ二二5 【彼らは喜び】、ユダに金を与えることに決めた。 
▼ヨハ四36 刈り入れる人は報酬を受け、永遠の命に至る実を集めている。こうして、種を蒔く人も刈る人も、共に【喜ぶのである】。
▼ヨハ八56 あなたたちの父アブラハムは、わたしの日を見るのを楽しみにしていた。そして、それを見て、【喜んだのである】。」 
▼2コリ六10 悲しんでいるようで、常に【喜び】、物乞いのようで、多くの人を富ませ、無一物のようで、すべてのものを所有しています。
▼2コリ七7 テトスが来てくれたことによってだけではなく、彼があなたがたから受けた慰めによっても、そうしてくださったのです。つまり、あなたがたがわたしを慕い、わたしのために嘆き悲しみ、わたしに対して熱心であることを彼が伝えてくれたので、わたしはいっそう【喜んだのです】。
▼2コリ一三11 終わりに、兄弟たち、【喜びなさい】。完全な者になりなさい。励まし合いなさい。思いを一つにしなさい。平和を保ちなさい。そうすれば、愛と平和の神があなたがたと共にいてくださいます。
▼フィリ二17 更に、信仰に基づいてあなたがたがいけにえを献げ、礼拝を行う際に、たとえわたしの血が注がれるとしても、【わたしは喜びます】。あなたがた一同と共に喜びます。
▼フィリ二18 同様に、あなたがたも【喜びなさい】。わたしと一緒に喜びなさい。
▼フィリ四4b 主において常に【喜びなさい】。重ねて言います。【喜びなさい】。 
▼1テサ五16 いつも【喜んでいなさい】。 
▼1ペト四13a むしろ、キリストの苦しみにあずかればあずかるほど【喜びなさい】。それは、キリストの栄光が現れるときにも、【喜びに満ちあふれる】ためです。
      (13bを参照/直訳「[非常に喜んで]喜ぶ」)
 
(2)挨拶・書き出しの決まり文句として
(α)挨拶(出会った時も別れの時も)
(a)現在命令法二人称単数・複数形で、「ようこそ、こんにちわ、万歳、お逢いできて嬉しいです(これは時には、「はじめまして」もしくは口語の「こんにちわ」の意味をも表す)」
▼マタ二六49 ユダはすぐイエスに近寄り、「先生、【こんばんは】」と言って接吻した。
▼マタ二七29 茨で冠を編んで頭に載せ、また、右手に葦の棒を持たせて、その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、【万歳】」と言って、侮辱した。
▼マタ二八9 すると、イエスが行く手に立っていて、「【おはよう】」と言われたので、婦人たちは近寄り、イエスの足を抱き、その前にひれ伏した。
      (この箇所はおそらく「おはよう」を意味する)
▼マコ一五18 「ユダヤ人の王、【万歳】」と言って敬礼し始めた。 
▼ルカ一28 天使は、彼女のところに来て言った。「【おめでとう】、恵まれた方。主があなたと共におられる。」 
▼ヨハ一九3 そばにやって来ては、「ユダヤ人の王、【万歳】」と言って、平手で打った。
[動詞レゴー「言う」と共に、不定法で]
▼2ヨハ10・11 この教えを携えずにあなたがたのところに来る者は、家に入れてはなりません。【挨拶してもなりません】。
▼そのような者に【挨拶する人】は、その悪い行いに加わるのです。
(b)次の二箇所は、(1)の意味にも別れの挨拶の意味にも取れる(上記(1)(g)(h)参照)
▼フィリ三1 では、わたしの兄弟たち、主において【喜びなさい】。同じことをもう一度書きますが、これはわたしには煩わしいことではなく、あなたがたにとって安全なことなのです。 
▼フィリ四4 主において常に【喜びなさい】。重ねて言います。【喜びなさい】。
(β)省略した形で手紙の初めに
(a)不定法で
▼使一五23 使徒たちは、次の手紙を彼らに託した。「使徒と長老たちが兄弟として、アンティオキアとシリア州とキリキア州に住む、異邦人の兄弟たちに【挨拶いたします】。
▽使二三26 「クラウディウス・リシアが総督フェリクス閣下に【御挨拶申し上げます】。 
▼ヤコ一1 神と主イエス・キリストの僕であるヤコブが、離散している十二部族の人たちに【挨拶いたします】。