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C・年間・24

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 カラ−
   喜び・喜びの対象・祝宴


(1)字義通りに
(a)喜び、特に、苦しみ(リューペー)や悲しみ(カテーフェイア)に取って代わる喜び
▼ガラ五22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、@喜び¥、平和、寛容、親切、善意、誠実、
▼ヨハ一六20 はっきり言っておく。あなたがたは泣いて悲嘆に暮れるが、世は喜ぶ。あなたがたは悲しむが、その悲しみは@喜び¥に変わる。
▼ヨハ一六21 女は子供を産むとき、苦しむものだ。自分の時が来たからである。しかし、子供が生まれると、一人の人間が世に生まれ出た@喜び¥のために、もはやその苦痛を思い出さない。
▼2コリ二3 あのようなことを書いたのは、そちらに行って、喜ばせてもらえるはずの人たちから悲しい思いをさせられたくなかったからです。わたしの@喜び¥はあなたがたすべての喜びでもあると、あなたがた一同について確信しているからです。
▼ヘブ一二11 およそ鍛錬というものは、当座は@喜ばしいもの¥ではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。
▼ヤコ四9 悲しみ、嘆き、泣きなさい。笑いを悲しみに変え、@喜び¥を愁いに変えなさい。
▼ルカ一14 その子はあなたにとって@喜び¥となり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。
◆ヘブ一二2 信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。このイエスは、御自身の前にある@喜び¥を捨て、恥をもいとわないで十字架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。
(b)大きな(メガレー・ポッレー)喜び
▼マタ二八8 婦人たちは、恐れながらも大いに@喜び¥、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。注-前置詞メタと共に
▼ルカ二四52 彼らはイエスを伏し拝んだ後、大@喜び¥でエルサレムに帰り、注-前置詞メタと共に
◆ルカ二四52 彼らはイエスを伏し拝んだ後、大@喜び¥でエルサレムに帰り、
       注-前置詞メタと共に
▼使一五3 さて、一行は教会の人々から送り出されて、フェニキアとサマリア地方を通り、道すがら、兄弟たちに異邦人が改宗した次第を詳しく伝え、皆を大いに@喜ばせた¥。
▼使八8 町の人々は大変@喜んだ¥。
(直訳「[あの町に大きな]喜びが[生じた]」)
▼フィレ七 兄弟よ、わたしはあなたの愛から大きな@喜び¥と慰めを得ました。聖なる者たちの心があなたのお陰で元気づけられたからです。
(c)あらゆる(パーサ)喜び
▼ロマ一五13 希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる@喜び¥と平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように。
▼フィリ二29 だから、主に結ばれている者として@大いに¥歓迎してください。そして、彼のような人々を敬いなさい。注-前置詞メタと共に。
▼ヤコ一2 わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない@喜び¥と思いなさい。
(d)前置詞アポ〈から〉と共に、「喜びのゆえに」
▼ルカ二四41 彼らが@喜び¥のあまりまだ信じられず、不思議がっているので、イエスは、「ここに何か食べ物があるか」と言われた。
▼使一二14 ペトロの声だと分かると、@喜び¥のあまり門を開けもしないで家に駆け込み、ペトロが門の前に立っていると告げた。
▼マタ一三44 「天の国は次のようにたとえられる。畑に宝が隠されている。見つけた人は、そのまま隠しておき、@喜びながら¥帰り、持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。
(直訳「[彼の]喜び[から]」)
(e)前置詞エン〈において〉と共に、「喜んで」
▼ロマ一五32 こうして、神の御心によって@喜び¥のうちにそちらへ行き、あなたがたのもとで憩うことができるように。
(f)前置詞メタ〈と共に〉と共に「喜びをもって」
▼マタ一三20 石だらけの所に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて、すぐ@喜んで¥受け入れるが、
▼マタ二八8 婦人たちは、恐れながらも大いに@喜び¥、急いで墓を立ち去り、弟子たちに知らせるために走って行った。
▼マコ四16 石だらけの所に蒔かれるものとは、こういう人たちである。御言葉を聞くとすぐ@喜んで¥受け入れるが、
▼ルカ八13 石地のものとは、御言葉を聞くと@喜んで¥受け入れるが、根がないので、しばらくは信じても、試練に遭うと身を引いてしまう人たちのことである。
▼ルカ十17 七十二人は@喜んで¥帰って来て、こう言った。「主よ、お名前を使うと、悪霊さえもわたしたちに屈服します。」
▼ルカ二四52 彼らはイエスを伏し拝んだ後、大@喜び¥でエルサレムに帰り、
▼フィリ一4 あなたがた一同のために祈る度に、いつも@喜び¥をもって祈っています。
▼コロ一11 そして、神の栄光の力に従い、あらゆる力によって強められ、どんなことも根気強く耐え忍ぶように。@喜び¥をもって、
▼ヘブ十34 実際、捕らえられた人たちと苦しみを共にしたし、また、自分がもっとすばらしい、いつまでも残るものを持っていると知っているので、財産を奪われても、@喜んで¥耐え忍んだのです。
▼ヘブ一三17 指導者たちの言うことを聞き入れ、服従しなさい。この人たちは、神に申し述べる者として、あなたがたの魂のために心を配っています。彼らを嘆かせず、@喜んで¥そうするようにさせなさい。そうでないと、あなたがたに益となりません。
(g)喜ぶ主体を示す属格と共に
▼ヨハ一五11b これらのことを話したのは、わたしの@喜び¥があなたがたの内にあり、あなたがたの@喜び¥が満たされるためである。
      (11aの「わたしの喜び」の「わたしの」は所有代名詞)
▼ヨハ一六22 ところで、今はあなたがたも、悲しんでいる。しかし、わたしは再びあなたがたと会い、あなたがたは心から喜ぶことになる。その@喜び¥をあなたがたから奪い去る者はいない。
▼2コリ一24 わたしたちは、あなたがたの信仰を支配するつもりはなく、むしろ、あなたがたの@喜び¥のために協力する者です。あなたがたは信仰に基づいてしっかり立っているからです。
▼2コリ七13 こういうわけでわたしたちは慰められたのです。この慰めに加えて、テトスの@喜ぶさま¥を見て、わたしたちはいっそう喜びました。彼の心があなたがた一同のお陰で元気づけられたからです。
▼2コリ八2 彼らは苦しみによる激しい試練を受けていたのに、その満ち満ちた@喜び¥と極度の貧しさがあふれ出て、人に惜しまず施す豊かさとなったということです。
(h)喜びの原因となるもの(信仰・聖霊)を示す属格、あるいは前置詞エンと共に
▼フィリ一25 こう確信していますから、あなたがたの信仰を深めて@喜び¥をもたらすように、いつもあなたがた一同と共にいることになるでしょう。
▼1テサ一6 そして、あなたがたはひどい苦しみの中で、聖霊による@喜び¥をもって御言葉を受け入れ、わたしたちに倣う者、そして主に倣う者となり、
▼ロマ一四17 神の国は、飲み食いではなく、聖霊によって与えられる義と平和と@喜び¥なのです。
(i)動詞カイロー〈喜ぶ〉と一緒に、「大変な喜びに満たされる」
▼マタ二10 学者たちはその星を見て@喜びにあふれた¥。
▽1テサ三9 わたしたちは、神の御前で、あなたがたのことで喜びにあふれています。この大きな@喜び¥に対して、どのような感謝を神にささげたらよいでしょうか。
▼ヨハ三29a 花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると@大いに¥喜ぶ。だから、わたしは@喜び¥で満たされている。
  (直訳「喜びによって[喜ぶ]」)
(j)動詞アガンリアオー〈歓呼する〉と一緒に、
▼1ペト一8 あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛し、今見なくても信じており、言葉では言い尽くせないすばらしい@喜び¥に満ちあふれています。
(k)動詞エコー〈持つ〉と一緒に「喜ぶ、嬉しい」
▼フィレ七 兄弟よ、わたしはあなたの愛から大きな@喜び¥と慰めを得ました。聖なる者たちの心があなたのお陰で元気づけられたからです。
▼3ヨハ四 自分の子供たちが真理に歩んでいると聞くほど、@うれしいこと¥はありません。
(直訳「[…ということ、このことよりも大きな]喜びを[私は持たない]」)
(l)動詞ポイエオー〈作る・なす〉と一緒に、「誰かに(与格)喜びを与える」
▼使一五3 さて、一行は教会の人々から送り出されて、フェニキアとサマリア地方を通り、道すがら、兄弟たちに異邦人が改宗した次第を詳しく伝え、皆を大いに@喜ばせた¥。
(m)動詞プレーロオー〈満たす〉と一緒に、「誰かを(対格)喜びで(属格)満たす」
▼ロマ一五13 希望の源である神が、信仰によって得られるあらゆる@喜び¥と平和とであなたがたを満たし、聖霊の力によって希望に満ちあふれさせてくださるように。
▼使一三52  他方、弟子たちは@喜び¥と聖霊に満たされていた。
▼2テモ一4 わたしは、あなたの涙を忘れることができず、ぜひあなたに会って、@喜び¥で満たされたいと願っています。
(n)動詞ヒュペルペリッセウオマイ〈あふれる〉と一緒に、「喜びに(与格)溢れる」
▼2コリ七4 わたしはあなたがたに厚い信頼を寄せており、あなたがたについて大いに誇っています。わたしは慰めに満たされており、どんな苦難のうちにあっても@喜び¥に満ちあふれています。
(o)動詞ヘーゲオマイ〈思う・みなす〉と一緒に、「全き喜び(対格)と思う」
▼ヤコ一2 わたしの兄弟たち、いろいろな試練に出会うときは、この上ない@喜び¥と思いなさい。
(p)動詞エイミやギノマイ〈である〉と一緒に、「喜びとなる・喜びがある」
▼ルカ一14 その子はあなたにとって@喜び¥となり、楽しみとなる。多くの人もその誕生を喜ぶ。
▼ルカ一五7 言っておくが、このように、悔い改める一人の罪人については、悔い改める必要のない九十九人の正しい人についてよりも大きな@喜び¥が天にある。」
▼ルカ一五10 言っておくが、このように、一人の罪人が悔い改めれば、神の天使たちの間に@喜び¥がある。」
▽使八8 町の人々は大変@喜んだ¥。
(直訳「[あの町に大きな]喜びが[生じた]」)
(q)属格形が使われ、「快い」
▼ヘブ一二11 およそ鍛錬というものは、当座は@喜ばしいもの¥ではなく、悲しいものと思われるのですが、後になるとそれで鍛え上げられた人々に、義という平和に満ちた実を結ばせるのです。
(r)喜びの内容を示す従属節ホティを伴って、
▼ヨハ一六21 女は子供を産むとき、苦しむものだ。自分の時が来たからである。しかし、子供が生まれると、一人の人間が世に生まれ出た@喜び¥のために、もはやその苦痛を思い出さない。
(s)ヨハネ文書が強調する「喜び」は最高度に達した喜びのことである
▼ヨハ三29b 花嫁を迎えるのは花婿だ。花婿の介添え人はそばに立って耳を傾け、花婿の声が聞こえると@大いに¥喜ぶ。だから、わたしは@喜び¥で満たされている。
▼ヨハ一五11b これらのことを話したのは、わたしの@喜び¥があなたがたの内にあり、あなたがたの@喜び¥が満たされるためである。
▼ヨハ一六24 今までは、あなたがたはわたしの名によっては何も願わなかった。願いなさい。そうすれば与えられ、あなたがたは@喜び¥で満たされる。」
(直訳「[あなたがたの]喜びは[満たされる]」)
▼ヨハ一七13 しかし、今、わたしはみもとに参ります。世にいる間、これらのことを語るのは、わたしの@喜び¥が彼らの内に満ちあふれるようになるためです。
▼1ヨハ一4 わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの@喜び¥が満ちあふれるようになるためです。
▼2ヨハ一二 あなたがたに書くことはまだいろいろありますが、紙とインクで書こうとは思いません。わたしたちの@喜び¥が満ちあふれるように、あなたがたのところに行って親しく話し合いたいものです。
▽フィリ二2 同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの@喜び¥を満たしてください。

(2)換喩的に(笏によって王権を表すように、あるものが連想によって他のものの代わりに用いられる比喩)
(a)喜びを引き起こす人物・事物や出来事、人々の喜びとなるもの
▼フィリ四1 だから、わたしが愛し、慕っている兄弟たち、わたしの@喜び¥であり、冠である愛する人たち、このように主によってしっかりと立ちなさい。
▼1テサ二19 わたしたちの主イエスが来られるとき、その御前でいったいあなたがた以外のだれが、わたしたちの希望、@喜び¥、そして誇るべき冠でしょうか。
▼1テサ二20 実に、あなたがたこそ、わたしたちの誉れであり、@喜び¥なのです。
▼ルカ二10 天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな@喜び¥を告げる。
(b)喜ばしい状態
▼マタ二五21 主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に@喜んで¥くれ。』(直訳「[あなたの主人の]喜び[の中に入れ]」)
▼マタ二五23 主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に@喜んで¥くれ。』(直訳「[あなたの主人の]喜び[の中に入れ]」)
  (次項を参照)
(c)祝宴、宴会
▼マタ二五21 主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に@喜んで¥くれ。』(直訳「[あなたの主人の]喜び[の中に入れ]」)
▼マタ二五23 主人は言った。『忠実な良い僕だ。よくやった。お前は少しのものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に@喜んで¥くれ。』(直訳「[あなたの主人の]喜び[の中に入れ]」)
      (これらの用例をこの項に分類することもできる。だが、ギリシャ人がこのような意味を理解できたかどうかは問題。上記(2)(b)を参照)