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  ケーラー
    寡婦・やもめ

C・年間・10


寡婦、やもめ
(1)寡婦
(a)ギュネー〈婦人〉と共に、「やもめ」
▼ルカ四26 エリヤはその中のだれのもとにも遣わされないで、シドン地方のサレプタの【やもめ】のもとにだけ遣わされた。
(b)ギュネーなしに単独で(多くの場合、この言葉から連想される主要なイメージは貧困・困窮であり、しばしば「孤児(オルファノス)」と一緒に使われる)
▼マコ一二40 また、【やもめ】の家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。このような者たちは、人一倍厳しい裁きを受けることになる。」
▼マコ一二42・43 ところが、一人の貧しい【やもめ】が来て、レプトン銅貨二枚、すなわち一クァドランスを入れた。 
▼イエスは、弟子たちを呼び寄せて言われた。「はっきり言っておく。この貧しい【やもめ】は、賽銭箱に入れている人の中で、だれよりもたくさん入れた。
▼ルカ二37 【夫に死に別れ】、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、
▼ルカ四25 確かに言っておく。エリヤの時代に三年六か月の間、雨が降らず、その地方一帯に大飢饉が起こったとき、イスラエルには多くの【やもめ】がいたが、
▼ルカ七12 イエスが町の門に近づかれると、ちょうど、ある母親の一人息子が死んで、棺が担ぎ出されるところだった。その母親は【やもめ】であって、町の人々が大勢そばに付き添っていた。
▼ルカ一八3 ところが、その町に【一人のやもめ】がいて、裁判官のところに来ては、『相手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。
▼ルカ一八5 しかし、あの【やもめ】は、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判をしてやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に遭わすにちがいない。』」
▼ルカ二〇47 そして、【やもめ】の家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。このような者たちは、人一倍厳しい裁きを受けることになる。」
▼ルカ二一2・3 そして、ある貧しい【やもめ】がレプトン銅貨二枚を入れるのを見て、 
▼言われた。「確かに言っておくが、この貧しい【やもめ】は、だれよりもたくさん入れた。
▼使六1 そのころ、弟子の数が増えてきて、ギリシア語を話すユダヤ人から、ヘブライ語を話すユダヤ人に対して苦情が出た。それは、日々の分配のことで、仲間の【やもめ】たちが軽んじられていたからである。
▼使九39 ペトロはそこをたって、その二人と一緒に出かけた。人々はペトロが到着すると、階上の部屋に案内した。【やもめたち】は皆そばに寄って来て、泣きながら、ドルカスが一緒にいたときに作ってくれた数々の下着や上着を見せた。
▼使九41 ペトロは彼女に手を貸して立たせた。そして、聖なる者たちと【やもめたち】を呼び、生き返ったタビタを見せた。  
▼1コリ七8 未婚者と【やもめ】に言いますが、皆わたしのように独りでいるのがよいでしょう。  
▼1テモ五4 【やもめ】に子や孫がいるならば、これらの者に、まず自分の家族を大切にし、親に恩返しをすることを学ばせるべきです。それは神に喜ばれることだからです。
▼1テモ五11 年若い【やもめ】は登録してはなりません。というのは、彼女たちは、情欲にかられてキリストから離れると、結婚したがるようになり、
▼1テモ五16a 信者の婦人で身内に【やもめ】がいれば、その世話をすべきであり、教会に負担をかけてはなりません。そうすれば教会は身寄りのない【やもめ】の世話をすることができます。  
▼ヤコ一27 みなしごや、【やもめ】が困っているときに世話をし、世の汚れに染まらないように自分を守ること、これこそ父である神の御前に清く汚れのない信心です。 
▼マタ二三14 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。やもめの家を食い物にし、見せかけの長い祈りをする。   注−新共同訳は「ケーラー」を含まない写本を採用している。
(c)本当の「やもめ」
▼1テモ五3b 身寄りのない【やもめ】を大事にしてあげなさい。
       注ー「ケーラー」の使用は二回。
       直訳ー「やもめを、本当のやもめを」
▼1テモ五5 身寄りがなく独り暮らしの【やもめ】は、神に希望を置き、昼も夜も願いと祈りを続けますが、
▼1テモ五16b 信者の婦人で身内に【やもめ】がいれば、その世話をすべきであり、教会に負担をかけてはなりません。そうすれば教会は身寄りのない【やもめ】の世話をすることができます。
(d)象徴的に、娼婦バビロンのおごり高ぶった言葉に使われる
▼黙一八7  彼女がおごり高ぶって、ぜいたくに暮らしていたのと、同じだけの苦しみと悲しみを、彼女に与えよ。彼女は心の中でこう言っているからである。『わたしは、女王の座に着いており、【やもめ】などではない。決して悲しい目に遭いはしない。』

(2)キリスト者共同体における、ひとつの特殊な身分(すべての寡婦がそれに属せたわけではなく、一定の条件が満たされねばならなかった。この身分に属せる人は「本当のやもめ」(上記(1)(c)を参照)でなければならなかった)
▼1テモ五3 身寄りのない【やもめ】を大事にしてあげなさい。
       注ー「ケーラー」の使用は二回。
       直訳ー「やもめを、本当のやもめを」
▼1テモ五9 【やもめ】として登録するのは、六十歳未満の者ではなく、一人の夫の妻であった人、