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 C・復・4

cheir   
    ケイル
      手


(1)字義通りに
(a)一般的に
▼マタ一二10 すると、【片手】の萎えた人がいた。人々はイエスを訴えようと思って、「安息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねた。
▼マコ三1 イエスはまた会堂にお入りになった。そこに【片手】の萎えた人がいた。
▼ルカ六6 また、ほかの安息日に、イエスは会堂に入って教えておられた。そこに一人の人がいて、その右【手】が萎えていた。
▼ルカ六8 イエスは彼らの考えを見抜いて、【手】の萎えた人に、「立って、真ん中に出なさい」と言われた。その人は身を起こして立った。
▼使一二7 すると、主の天使がそばに立ち、光が牢の中を照らした。天使はペトロのわき腹をつついて起こし、「急いで起き上がりなさい」と言った。すると、鎖が彼の【手】から外れ落ちた。
▼使二〇34 ご存じのとおり、わたしはこの【手】で、わたし自身の生活のためにも、共にいた人々のためにも働いたのです。
(b)足と一緒に、「足と手」
▼マタ二二13 王は側近の者たちに言った。『この男の【手】足を縛って、外の暗闇にほうり出せ。そこで泣きわめいて歯ぎしりするだろう。』
▽ルカ二四39 わたしの【手】や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」
▼ルカ二四40 こう言って、イエスは【手】と足をお見せになった。
▼使二一11a そして、わたしたちのところに来て、パウロの帯を取り、それで自分の【手】足を縛って言った。「聖霊がこうお告げになっている。『エルサレムでユダヤ人は、この帯の持ち主をこのように縛って異邦人の【手】に引き渡す。』」
(c)体の他の部分と共に
▼マタ五30 もし、右の【手】があなたをつまずかせるなら、切り取って捨ててしまいなさい。体の一部がなくなっても、全身が地獄に落ちない方がましである。」(29節は「目」について述べる)
▼マタ一八8ab もし【片方の手】か足があなたをつまずかせるなら、それを切って捨ててしまいなさい。両【手】両足がそろったまま永遠の火に投げ込まれるよりは、片手片足になっても命にあずかる方がよい。
       (9節は「目」について述べる)
▼ヨハ一一44 すると、死んでいた人が、【手】と足を布で巻かれたまま出て来た。顔は覆いで包まれていた。イエスは人々に、「ほどいてやって、行かせなさい」と言われた。
(d)動詞ハプトマイ〈つかむ、触る〉の目的語として、属格形で
▼マタ八15 イエスがその【手】に触れられると、熱は去り、しゅうとめは起き上がって、イエスをもてなした。
(e)動詞バッロー〈投げる〉の目的語として、対格形で
▼ヨハ二〇25b そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の【手】に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この【手】をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」
(f)他の動詞と共に、手段を表す与格形で
▼ガラ六11 このとおり、わたしは今こんなに大きな字で、自分の【手】であなたがたに書いています。
▼フィレ一九 わたしパウロが【自筆で】書いています。わたしが自分で支払いましょう。あなたがあなた自身を、わたしに負うていることは、よいとしましょう。    (直訳「わたしの手で書く」)
(g)与格形で、「自分の手で挨拶を」
▼1コリ一六21 わたしパウロが、自分の【手】で挨拶を記します。
▼コロ四18 わたしパウロが、自分の【手】で挨拶を記します。わたしが捕らわれの身であることを、心に留めてください。恵みがあなたがたと共にあるように。
▼2テサ三17 わたしパウロが、自分の【手】で挨拶を記します。これはどの手紙にも記す印です。わたしはこのように書きます。
  差出人が直筆で書いた手紙の結びに用いた挨拶。パピルスの手紙にも皇帝ユリウスの著作にも見られる
(h)複数形で
▼ルカ六1 ある安息日に、イエスが麦畑を通って行かれると、弟子たちは麦の穂を摘み、【手】でもんで食べた。
▼1コリ四12 苦労して自分の【手】で稼いでいます。侮辱されては祝福し、迫害されては耐え忍び、
▼エフェ四28 盗みを働いていた者は、今からは盗んではいけません。むしろ、労苦して自分の【手】で正当な収入を得、困っている人々に分け与えるようにしなさい。
▼1テサ四11 そして、わたしが命じておいたように、落ち着いた生活をし、自分の仕事に励み、自分の【手】で働くように努めなさい。
(i)「人の手の業」
▼黙九20 これらの災いに遭っても殺されずに残った人間は、自分の【手】で造ったものについて悔い改めず、なおも、悪霊どもや、金、銀、銅、石、木それぞれで造った偶像を礼拝することをやめなかった。このような偶像は、見ることも、聞くことも、歩くこともできないものである。
(j)前置詞と共に(あるものが手の上に、あるいは、手の中にあることを、また、あるものが手から起こる、あるいは、取られることを表す)
前置詞エンと一緒に、「手に」
▼マタ三12 そして、【手】に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉に入れ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」
▼ルカ三17 そして、【手】に箕を持って、脱穀場を隅々まできれいにし、麦を集めて倉にいれ、殻を消えることのない火で焼き払われる。」
前置詞エピと一緒に、「手に」
▼黙二〇1 わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを【手】にして、天から降って来るのを見た。
▼マタ四6 言った。
「神の子なら、飛び降りたらどうだ。
『神があなたのために天使たちに命じると、
あなたの足が石に打ち当たることのないように、
天使たちは【手】であなたを支える』
と書いてある。」     (詩九〇12の引用)
▼ルカ四11 また、
    『あなたの足が石に打ち当たることのないように、     天使たちは【手】であなたを支える。』」
                 (詩九〇12の引用)
前置詞エクと一緒に、「手から」
▼黙八4 香の煙は、天使の【手】から、聖なる者たちの祈りと共に神の御前へ立ち上った。
▼黙十10 わたしは、その小さな巻物を天使の【手】から受け取って、食べてしまった。それは、口には蜜のように甘かったが、食べると、わたしの腹は苦くなった。
前置詞ディアと一緒に、「手を通して」
▼使一九26 諸君が見聞きしているとおり、あのパウロは『【手】で造ったものなどは神ではない』と言って、エフェソばかりでなくアジア州のほとんど全地域で、多くの人を説き伏せ、たぶらかしている。
(k)旧約聖書は、人の活動をその人の手の働きとして語る傾向がある
前置詞ディアと一緒に、「ある者の活動を通して」
▼マコ六2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、その【手】で行われるこのような奇跡はいったい何か。
▼使二23 このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの【手】を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。
▼使五12 使徒たちの【手】によって、多くのしるしと不思議な業とが民衆の間で行われた。一同は心を一つにしてソロモンの回廊に集まっていたが、
▼使七25 モーセは、自分の【手】を通して神が兄弟たちを救おうとしておられることを、彼らが理解してくれると思いました。しかし、理解してくれませんでした。
▼使一一30 そして、それを実行し、バルナバとサウロに【託して】長老たちに届けた。
      (直訳「バルナバとパウロの手をとおして」)
▼使一四3 それでも、二人はそこに長くとどまり、主を頼みとして勇敢に語った。主は彼らの【手】を通してしるしと不思議な業を行い、その恵みの言葉を証しされたのである。
▼使一五23 使徒たちは、次の手紙を彼らに【託した】。「使徒と長老たちが兄弟として、アンティオキアとシリア州とキリキア州に住む、異邦人の兄弟たちに挨拶いたします。
         (直訳「彼らの手をとおして書いた」)
▼使一九11 神は、パウロの【手】を通して目覚ましい奇跡を行われた。
前置詞エンと一緒に、「手によって」
▼ガラ三19 では、律法とはいったい何か。律法は、約束を与えられたあの子孫が来られるときまで、違犯を明らかにするために付け加えられたもので、天使たちを通し、仲介者の【手】を経て制定されたものです。
(l)前の用例に関連し、「手(複数形)」は行動する人を表す
▼使一七25 また、何か足りないことでもあるかのように、人の【手】によって仕えてもらう必要もありません。すべての人に命と息と、その他すべてのものを与えてくださるのは、この神だからです。
(m)「腕」の意味で
▼マタ四6 言った。
「神の子なら、飛び降りたらどうだ。
『神があなたのために天使たちに命じると、
あなたの足が石に打ち当たることのないように、
天使たちは【手】であなたを支える』
と書いてある。」
▼ルカ四11 また、
    『あなたの足が石に打ち当たることのないように、     天使たちは【手】であなたを支える。』」
      (二箇所とも、詩九〇12の引用)
(n)「指」の意味で
▼ルカ一五22 しかし、父親は僕たちに言った。『急いでいちばん良い服を持って来て、この子に着せ、【手】に指輪をはめてやり、足に履物を履かせなさい。

(2)転義して
(α)「神の手」は「神の力」を表す
(イ)創造主として
▼使七50 これらはすべて、わたしの【手】が造ったものではないか。」』
▼ヘブ一10 また、こうも言われています。「主よ、あなたは初めに大地の基を据えた。もろもろの天は、あなたの【手】の業である。
(ロ)支配者・助力者・奇跡行為者・宇宙の統制者として
▼ルカ一66 聞いた人々は皆これを心に留め、「いったい、この子はどんな人になるのだろうか」と言った。この子には主の【力】が及んでいたのである。
▼使一一21 主がこの人々を【助けられた】ので、信じて主に立ち帰った者の数は多かった。
         (直訳「主の手が彼らと共にあった」)
▼ルカ二三46 イエスは大声で叫ばれた。「父よ、わたしの霊を御【手】にゆだねます。」こう言って息を引き取られた。
▼ヨハ十29 わたしの父がわたしにくださったものは、すべてのものより偉大であり、だれも父の【手】から奪うことはできない。
▼使四28 そして、実現するようにと御【手】と御心によってあらかじめ定められていたことを、すべて行ったのです。
  「御心」と共に使われ、ほとんど「意志」
▼使四30 どうか、【御手】を伸ばし聖なる僕イエスの名によって、病気がいやされ、しるしと不思議な業が行われるようにしてください。」
▼1ペト五6 だから、神の力強い【御手】の下で自分を低くしなさい。そうすれば、かの時には高めていただけます。
(ハ)処罰者として
▼使一三11 今こそ、主の【御手】はお前の上に下る。お前は目が見えなくなって、時が来るまで日の光を見ないだろう。」するとたちまち、魔術師は目がかすんできて、すっかり見えなくなり、歩き回りながら、だれか手を引いてくれる人を探した。
▼ヘブ十31 生ける神の【手】に落ちるのは、恐ろしいことです。
(ニ)神と同様のことがキリストの手、あるいは天使の手についても
▼ヨハ三35 御父は御子を愛して、その【手】にすべてをゆだねられた。
▼ヨハ十28 わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びず、だれも彼らをわたしの【手】から奪うことはできない。
▼ヨハ一三3 イエスは、父がすべてを【御自分の手】にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、
▼使七35 人々が、『だれが、お前を指導者や裁判官にしたのか』と言って拒んだこのモーセを、神は柴の中に現れた天使の【手】を通して、指導者また解放者としてお遣わしになったのです。
(β)敵の力
(a)動詞パラディドーミ〈渡す〉と共に
▼使二一11b そして、わたしたちのところに来て、パウロの帯を取り、それで自分の【手】足を縛って言った。「聖霊がこうお告げになっている。『エルサレムでユダヤ人は、この帯の持ち主をこのように縛って異邦人の【手】に引き渡す。』」
(b)パラディドーミの受動態と共に
▼マタ一七22 一行がガリラヤに集まったとき、イエスは言われた。「人の子は人々の【手】に引き渡されようとしている。
▼マタ二六45 それから、弟子たちのところに戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。時が近づいた。人の子は罪人たちの【手】に引き渡される。
▼マコ九31 それは弟子たちに、「人の子は、人々の【手】に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」と言っておられたからである。
▼ルカ九44 「この言葉をよく耳に入れておきなさい。人の子は人々の【手】に引き渡されようとしている。」
▼ルカ二四7 人の子は必ず、罪人の【手】に渡され、十字架につけられ、三日目に復活することになっている、と言われたではないか。」
▼使二八17 三日の後、パウロはおもだったユダヤ人たちを招いた。彼らが集まって来たとき、こう言った。「兄弟たち、わたしは、民に対しても先祖の慣習に対しても、背くようなことは何一つしていないのに、エルサレムで囚人としてローマ人の【手】に引き渡されてしまいました。
(c)ある者の手(力)から(逃れる・救われる)
▼ルカ一71 それは、我らの敵、
すべて我らを憎む者の【手】からの救い
▼ルカ一74 敵の【手】から救われ、
恐れなく主に仕える、
▼ヨハ十39 そこで、ユダヤ人たちはまたイエスを捕らえようとしたが、イエスは彼らの【手】を逃れて、去って行かれた。
▼使一二11 ペトロは我に返って言った。「今、初めて本当のことが分かった。主が天使を遣わして、ヘロデの【手】から、またユダヤ民衆のあらゆるもくろみから、わたしを救い出してくださったのだ。」
▼使二四7 千人隊長リシアがやって来て、この男を無理やり私どもの【手】から引き離し、告発人たちには、閣下のところに来るようにと命じました。
▼2コリ一一33 わたしは、窓から篭で城壁づたいにつり降ろされて、彼の【手】を逃れたのでした。




[バウワーが分類していない用例]
▼マタ八3 イエスが【手】を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、たちまち、らい病は清くなった。
▼マコ一41 イエスが深く憐れんで、【手】を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、
▼ルカ五13 イエスが【手】を差し伸べてその人に触れ、「よろしい。清くなれ」と言われると、たちまちらい病は去った。
▼マコ一31 イエスがそばに行き、【手】を取って起こされると、熱は去り、彼女は一同をもてなした。
▼ルカ四40 日が暮れると、いろいろな病気で苦しむ者を抱えている人が皆、病人たちをイエスのもとに連れて来た。イエスはその一人一人に【手】を置いていやされた。
▼マタ九18 イエスがこのようなことを話しておられると、ある指導者がそばに来て、ひれ伏して言った。「わたしの娘がたったいま死にました。でも、おいでになって【手】を置いてやってください。そうすれば、生き返るでしょう。」
▼マタ九25 群衆を外に出すと、イエスは家の中に入り、少女の【手】をお取りになった。すると、少女は起き上がった。
▼マコ五23 しきりに願った。「わたしの幼い娘が死にそうです。どうか、おいでになって【手】を置いてやってください。そうすれば、娘は助かり、生きるでしょう。」
▼マコ五41 そして、子供の【手】を取って、「タリタ、クム」と言われた。これは、「少女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい」という意味である。
▼ルカ八54 イエスは娘の【手】を取り、「娘よ、起きなさい」と呼びかけられた。
▼マタ一二13 そしてその人に、「【手】を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、もう一方の手のように元どおり良くなった。
▼マコ三3 イエスは【手】の萎えた人に、「真ん中に立ちなさい」と言われた。
▼マコ三5 そこで、イエスは怒って人々を見回し、彼らのかたくなな心を悲しみながら、その人に、「【手】を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、【手】は元どおりになった。
▼ルカ六10 そして、彼ら一同を見回して、その人に、「【手】を伸ばしなさい」と言われた。言われたようにすると、【手】は元どおりになった。
▼マタ一二49 そして、弟子たちの方を【指して】言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。  (直訳「彼の弟子たちの方へ彼の手を伸ばして」)
▼マタ一四31 イエスはすぐに【手】を伸ばして捕まえ、「信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか」と言われた。
▼マタ一五2 「なぜ、あなたの弟子たちは、昔の人の言い伝えを破るのですか。彼らは食事の前に【手】を洗いません。」
▼マタ一五20 これが人を汚す。しかし、【手】を洗わずに食事をしても、そのことは人を汚すものではない。」
▼マコ九43 もし【片方の手】があなたをつまずかせるなら、切り捨ててしまいなさい。両【手】がそろったまま地獄の消えない火の中に落ちるよりは、片手になっても命にあずかる方がよい。
▼マタ一九13 そのとき、イエスに【手】を置いて祈っていただくために、人々が子供たちを連れて来た弟子たちはこの人々を叱った。
▼マタ一九15 そして、子供たちに【手】を置いてから、そこを立ち去られた。
▼マコ十16 そして、子供たちを抱き上げ、【手】を置いて祝福された。
▼マタ二六23 イエスはお答えになった。「わたしと一緒に【手】で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。
▼ルカ二二21 しかし、見よ、わたしを裏切る者が、わたしと一緒に【手】を食卓に置いている。
▼マコ一四41 イエスは三度目に戻って来て言われた。「あなたがたはまだ眠っている。休んでいる。もうこれでいい。時が来た。人の子は罪人たちの【手】に引き渡される。
▼マタ二六50 イエスは、「友よ、しようとしていることをするがよい」と言われた。すると人々は進み寄り、イエスに【手】をかけて捕らえた。
▼マタ二六51 そのとき、イエスと一緒にいた者の一人が、【手】を伸ばして剣を抜き、大祭司の手下に打ちかかって、片方の耳を切り落とした。
▼マコ一四46 人々は、イエスに【手】をかけて捕らえた。
▼ルカ二二53 わたしは毎日、神殿の境内で一緒にいたのに、あなたたちはわたしに【手】を下さなかった。だが、今はあなたたちの時で、闇が力を振るっている。」
▼マタ二七24 ピラトは、それ以上言っても無駄なばかりか、かえって騒動が起こりそうなのを見て、水を持って来させ、群衆の前で【手】を洗って言った。「この人の血について、わたしには責任がない。お前たちの問題だ。」
▼マコ六5 そこでは、ごくわずかの病人に【手】を置いていやさ  れただけで、そのほかは何も奇跡を行うことが  おできにならなかった。
▼マコ七2 そして、イエスの弟子たちの中に汚れた【手】、つまり洗わない手で食事をする者がいるのを見た。
▼マコ七3 ーーファリサイ派の人々をはじめユダヤ人は皆昔の人の言い伝えを固く守って、念入りに【手】を洗ってからでないと食事をせず、
▼マコ七5 そこで、ファリサイ派の人々と律法学者たちが尋ねた。「なぜ、あなたの弟子たちは昔の人の言い伝えに従って歩まず、汚れた【手】で食事をするのですか。」
▼マコ七32 人々は耳が聞こえず舌の回らない人を連れて来て、その上に【手】を置いてくださるようにと願った。
▼マコ八23 イエスは盲人の【手】を取って、村の外に連れ出し、その目に唾をつけ、【両手】をその人の上に置いて、「何が見えるか」とお尋ねになった。
▼マコ八25 そこで、イエスがもう一度【両手】をその目に当てられると、よく見えてきていやされ、  何でもはっきり見えるようになった。
▼マコ九27 しかし、イエスが【手】を取って起こされると、立ち上がった
▼マコ一三2 イエスは言われた。「これらの大きな建物を見ているのか。一つの石もここで崩され ずに他の石の上に残ることはない。」
 (新共同訳は手」を含まない写本を採用している)
▼マコ一六18 【手】で蛇をつかみ、また、毒を飲んでも決して害を受けず、病人に【手】を置けば治る。」
▼ヨハ二〇20 そう言って、【手】とわき腹とをお見せになった。弟子たちは、主を見て喜んだ。
▼ルカ九62 イエスはその人に、「鋤に【手】をかけてから後を顧みる者は、神の国にふさわしくない」と言われた。
▼ルカ一三13 その上に【手】を置かれた。女は、たちどころに腰がまっすぐになり、神を賛美した。
▼ルカ二〇19 そのとき、律法学者たちや祭司長たちは、イエスが自分たちに当てつけてこのたとえを話されたと気づいたので、イエスに【手】を下そうとしたが、民衆を恐れた。
▼ルカ二一12 しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに【手】を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張っていく。
▼ルカ二四50 イエスは、そこから彼らをベタニアの辺りまで連れて行き、【手】を上げて祝福された。
▼ヨハ七30 人々はイエスを捕らえようとしたが、【手】をかける者はいなかった。イエスの時はまだ来ていなかったからである。
▼ヨハ七44 その中にはイエスを捕らえようと思う者もいたが、【手】をかける者はなかった。
▼ヨハ一三3 イエスは、父がすべてを【御自分の手】にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、
▼ヨハ一三9 そこでシモン・ペトロが言った。「主よ、足だけでなく、【手】も頭も。」
▼ヨハ二〇27 それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの【手】を見なさい。また、あなたの【手】を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」
▼ヨハ二一18 はっきり言っておく。あなたは、若いときは、自分で帯を締めて、行きたいところへ行っていた。しかし、年をとると、【両手】を伸ばして、他の人に帯を締められ、行きたくないところへ連れて行かれる。」
▼使三7 そして、右【手】を取って彼を立ち上がらせた。すると、たちまち、その男は足やくるぶしがしっかりして、
▼使四3 二人を【捕らえて】翌日まで牢に入れた。既に日暮れだったからである。
           (直訳「彼らに手を投げかけて」)
▼使五18 使徒たちを【捕らえて】公の牢に入れた。
       (直訳「使徒たちの上に手を投げかけて」)
▼使六6 使徒たちの前に立たせた。使徒たちは、祈って彼らの上に【手】を置いた。
▼使七41 彼らが若い雄牛の像を造ったのはそのころで、この偶像にいけにえを献げ、自分たちの【手】で造ったものをまつって楽しんでいました。
▼使八17 ペトロとヨハネが人々の上に【手】を置くと、彼らは聖霊を受けた。
▼使八18 シモンは、使徒たちが【手】を置くことで、”霊”が与えられるのを見、金を持って来て、
▼使八19 言った。「わたしが【手】を置けば、だれでも聖霊が受けられるように、わたしにもその力を授けてください。」
▼使九12 アナニアという人が入って来て自分の上に【手】を置き、元どおり目が見えるようにしてくれるのを、幻で見たのだ。」
▼使九17 そこで、アナニアは出かけて行ってユダの家に入り、サウロの上に【手】を置いて言った。「兄弟サウル、あなたがここへ来る途中に現れてくださった主イエスは、あなたが元どおり目が見えるようになり、また、聖霊で満たされるようにと、わたしをお遣わしになったのです。」
▼使九41 ペトロは彼女に【手】を貸して立たせた。そして、聖なる者たちとやもめたちを呼び、生き返ったタビタを見せた。
▼使一二1 そのころ、ヘロデ王は教会のある人々に迫害の【手】を伸ばし、
▼使一二17 ペトロは【手】で制して彼らを静かにさせ、主が牢から連れ出してくださった次第を説明し、「このことをヤコブと兄弟たちに伝えなさい」と言った。そして、そこを出てほかの所へ行った。
▼使一三3 そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に【手】を置いて出発させた。
▼使一三16 そこで、パウロは立ち上がり、【手】で人々を制して言った。「イスラエルの人たち、ならびに神を畏れる方々、聞いてください。
▼使一九6 パウロが彼らの上に【手】を置くと、聖霊が降り、その人たちは異言を話したり、預言をしたりした。
▼使一九33 そのとき、ユダヤ人が前へ押し出したアレクサンドロという男に、群衆の中のある者たちが話すように促したので、彼は【手】で制し、群衆に向かって弁明しようとした。
▼使二一27 七日の期間が終わろうとしていたとき、アジア州から来たユダヤ人たちが神殿の境内でパウロを見つけ、全群衆を扇動して彼を【捕らえ】、
         (直訳「彼のうえに手を投げかけた」)
▼使二一40 千人隊長が許可したので、パウロは階段の上に立ち、民衆を【手】で制した。すっかり静かになったとき、パウロはヘブライ語で話し始めた。
▼使二三19 千人隊長は、若者の【手】を取って人のいない所へ行き、「知らせたいこととは何か」と尋ねた。
▼使二六1 アグリッパはパウロに、「お前は自分のことを話してよい」と言った。そこで、パウロは【手】を差し伸べて弁明した。
▼使二八3 パウロが一束の枯れ枝を集めて火にくべると、一匹の蝮が熱気のために出て来て、その【手】に絡みついた。
▼使二八4 住民は彼の【手】にぶら下がっているこの生き物を見て、互いに言った。「この人はきっと人殺しにちがいない。海では助かったが、『正義の女神』はこの人を生かしておかないのだ。」
▼使二八8 ときに、プブリウスの父親が熱病と下痢で床についていたので、パウロはその家に行って祈り、【手】を置いていやした。
▼ロマ十21 しかし、イスラエルについては、「わたしは、不従順で反抗する民に、一日中【手】を差し伸べた」と言っています。
▼1コリ一二15 足が、「わたしは【手】ではないから、体の一部ではない」と言ったところで、体の一部でなくなるでしょうか。
▼1コリ一二21 目が【手】に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。
▼1テモ二8 だから、わたしが望むのは、男は怒らず争わず、清い【手】を上げてどこででも祈ることです。
▼1テモ四14 あなたの内にある恵みの賜物を軽んじてはなりません。その賜物は、長老たちがあなたに【手】を置いたとき、預言によって与えられたものです。
▼1テモ五22 性急にだれにでも【手】を置いてはなりません。他人の罪に加わってもなりません。いつも潔白でいなさい。
▼2テモ一6 そういうわけで、わたしが【手】を置いたことによってあなたに与えられている神の賜物を、再び燃えたたせるように勧めます。
▼ヘブ六2 種々の洗礼についての教え、手を置く儀式、死者の復活、永遠の審判、
▼ヘブ八9 『それは、わたしが彼らの先祖の【手】を取って、エジプトの地から導き出した日に、彼らと結んだ契約のようなものではない。彼らはわたしの契約に忠実でなかったので、わたしも彼らを顧みなかった』と、主は言われる。
▼ヘブ一二12 だから、萎えた【手】と弱くなったひざをまっすぐにしなさい。
▼ヤコ四8 神に近づきなさい。そうすれば、神は近づいてくださいます。罪人たち、【手】を清めなさい。心の定まらない者たち、心を清めなさい。
▼1ヨハ一1 初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、【手】で触れたものを伝えます。すなわち、命の言について。ーー
▼黙一16 右の【手】に七つの星を持ち、口からは鋭い両刃の剣が出て、顔は強く照り輝く太陽のようであった。
▼黙六5 小羊が第三の封印を開いたとき、第三の生き物が「出て来い」と言うのを、わたしは聞いた。そして見ていると、見よ、黒い馬が現れ、乗っている者は、【手】に秤を持っていた。
▼黙七9 この後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、種族、民族、言葉の違う民の中から集まった、だれにも数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、【手】になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って、
▼黙十2 【手】には開いた小さな巻物を持っていた。そして、右足で海を、左足で地を踏まえて、
▼黙十5 すると、海と地の上に立つのをわたしが見たあの天使が、右【手】を天に上げ、
▼黙十8 すると、天から聞こえたあの声が、再びわたしに語りかけて、こう言った。「さあ行って、海と地の上に立っている天使の【手】にある、開かれた巻物を受け取れ。」
▼黙一三16 また、小さな者にも大きな者にも、富める者にも貧しい者にも、自由な身分の者にも奴隷にも、すべての者にその右【手】か額に刻印を押させた。
▼黙一四9 また、別の第三の天使も続いて来て、大声でこう言った。「だれでも、獣とその像を拝み、額や【手】にこの獣の刻印を受ける者があれば、
▼黙一四14 また、わたしが見ていると、見よ、白い雲が現れて、人の子のような方がその雲の上に座っており、頭には金の冠をかぶり、【手】には鋭い鎌を持っておられた。
▼黙一七4 女は紫と赤の衣を着て、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものや、自分のみだらな行いの汚れで満ちた金の杯を【手】に持っていた。
▼黙一九2 その裁きは真実で正しいからである。みだらな行いで地上を堕落させたあの大淫婦を裁き、御自分の僕たちの流した血の復讐を、【彼女に】なさったからである。」
        (直訳「彼女の手から血の復讐をえる」)
▼黙二〇4 わたしはまた、多くの座を見た。その上には座っている者たちがおり、彼らには裁くことが許されていた。わたしはまた、イエスの証しと神の言葉のために、首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣もその像も拝まず、額や【手】に獣の刻印を受けなかった。彼らは生き返って、キリストと共に千年の間統治した。