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choorizoo
  コーリゾー
    裂く・別れる・離す

B・年間・27


(1)能動態で、「裂く、引き離す」
(a)事物の対格を伴って、「何かを引き離す」
[動詞シュゼウグニューミ〈つなぐ〉と対比され]
▼マタ一九6 だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は【離してはならない】。」
▼マコ十9 従って、神が結び合わせてくださったものを、人は【離してはならない】。」
(b)人物の対格の他に、前置詞アポ〈から〉によって引き離すものを表して、「誰かを何かから引き離す」
▼ロマ八35 だれが、キリストの愛からわたしたちを【引き離すことができましょう】。艱難か。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か。
▼ロマ八39 高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを【引き離すこと】はできないのです。

(2)受動態
(α)離れる、別れる
(a)離婚を表して、「誰かと別れる」
[前置詞アポによって離れる相手を示して]
▼1コリ七10 更に、既婚者に命じます。妻は夫と【別れてはいけない】。こう命じるのは、わたしではなく、主です。
[前置詞アポを伴わずに単独で]
▼1コリ七11--既に【別れてしまった】のなら、再婚せずにいるか、夫のもとに帰りなさい。―また、夫は妻を離縁してはいけない。
▼1コリ七15a・b しかし、信者でない相手が【離れていく】なら、【去るにまかせなさい】。こうした場合に信者は、夫であろうと妻であろうと、結婚に縛られてはいません。平和な生活を送るようにと、神はあなたがたを召されたのです。
(β)取り去られる、出発する、立ち去る
(a)人を表す石が「取り除かれる」
▼ヘルマスの牧者第九のたとえ 八1
(b)ある人が「立ち去る・離れる」
[前置詞アポ〈から〉が続いて]
▼使一4 そして、彼らと食事を共にしていたとき、こう命じられた。「エルサレムを【離れ】ず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。
▼使一八2 ここで、ポントス州出身のアキラというユダヤ人とその妻プリスキラに出会った。クラウディウス帝が全ユダヤ人をローマから【退去させるように】と命令したので、最近イタリアから来たのである。パウロはこの二人を訪ね、
[前置詞エク〈から〉が続いて]
▼使一八1 その後、パウロはアテネを【去って】コリントへ行った。
[単独で]
▼フィレ15 恐らく【彼が】しばらくあなたのもとから【引き離されていた】のは、あなたが彼をいつまでも自分のもとに置くためであったかもしれません。
(γ)ヘブ七26の用例
(a)完了分詞形で、「(罪人から)離されて」
▼ヘブ七26 このように聖であり、罪なく、汚れなく、罪人から【離され】、もろもろの天よりも高くされている大祭司こそ、わたしたちにとって必要な方なのです。
  (この用例は、キリストは天の世界へ挙げられることによって「罪ある人間から切り離され」たというだけでなく(ヘブ七26以後の文脈を参照)、キリストの属性のゆえに罪ある人間とは「異なっている」(ヘブ七26以前の文脈を参照)という意味を含むことが可能である)