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pistis
  ピスティス
        信仰・信頼

C・年間・27


信仰、信頼
(1)他人からの信頼や信仰を引き起こすもの
(α)誠実さ、信頼性
(a)「正義」や「憐れみ」と並記されて
▼マタ二三23 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。薄荷、いのんど、茴香の十分の一は献げるが、律法の中で最も重要な正義、慈悲、【誠実】はないがしろにしているからだ。これこそ行うべきことである。もとより、十分の一の献げ物もないがしろにしてはならないが。
(b)神の「誠実」(「不誠実」の反意語として)
▼ロマ三3 それはいったいどういうことか。彼らの中に不誠実な者たちがいたにせよ、その不誠実のせいで、神の【誠実】が無にされるとでもいうのですか。
(c)キリスト者に求められている態度として
[忠実さ]
▼テト二10 盗んだりせず、常に【忠実で】善良で【あること】を示すように勧めなさい。そうすれば、わたしたちの救い主である神の教えを、あらゆる点で輝かすことになります。
[他の徳と並記されて]
▼ガラ五22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、【誠実】、
[名詞ヒュポモネー〈忍耐〉と共に]
▼2テサ一4 それで、わたしたち自身、あなたがたが今、受けているありとあらゆる迫害と苦難の中で、忍耐と【信仰】を示していることを、神の諸教会の間で誇りに思っています。
[動詞テーレオー〈守る〉の目的語として]
▼2テモ四7 わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、【信仰】を守り抜きました。
  (これを下記(3)に分類する者もあるだろう。下記(1)(γ)も参照)
(β)誓約、誓い、誓言
(a)動詞アテテオー〈破棄する〉の目的語として、「(前の)約束を破る」
▼1テモ五12 前にした【約束】を破ったという非難を受けることになるからです。
(γ)証拠、保証のしるし
(a)動詞パレコー〈呈示する〉の目的語として、「証拠を呈示した」
▼使一七31 それは、先にお選びになった一人の方によって、この世を正しく裁く日をお決めになったからです。神はこの方を死者の中から復活させて、すべての人に【そのことの確証】をお与えになったのです。」
  (意味は「神は人間イエスをこの世の裁き手に任命したが、イエスを甦らせることによって、イエスがこの職務にふさわしいという証拠をすべての人に与えた」ということ。これを下記(2)(δ)(イ)に分類する者もあるだろう)

(b)能動的意味で、「他に対する信頼、確信、信仰=(宗教的な用法での)信じること」(新約聖書では、信仰が向かう対象は神とキリスト、その啓示、教え、約束、そして救いの力と備えである)
(α)神への信仰
(a)次のような表現方法で「神への信仰、信頼、確信」が表される
[名詞セオス〈神〉の属格を伴って]
▼マコ一一22 そこで、イエスは言われた。「神を【信じなさい】。
   直訳ー「[あなたがたは神の]信仰を[持ちなさい]」
▼1クレメンス 三4
▼1クレメンス 二七3
▼ヘルマスの牧者第一一のいましめ 9
[名詞キュリオス〈主〉の属格を伴って]
▼ヘルマスの牧者第六のたとえ 三6
[前置詞エイス〈対して〉+名詞セオスの対格]
▼1ペト一21 あなたがたは、キリストを死者の中から復活させて栄光をお与えになった神を、キリストによって信じています。従って、あなたがたの【信仰】と希望とは神にかかっているのです。
[前置詞エピ〈向けて〉+名詞セオスの対格]
▼ヘブ六1 だからわたしたちは、死んだ行いの悔い改め、神への【信仰】、種々の洗礼についての教え、手を置く儀式、死者の復活、永遠の審判などの基本的な教えを学び直すようなことはせず、キリストの教えの初歩を離れて、成熟を目指して進みましょう。
[前置詞プロス〈方へ〉+名詞セオスの対格]
▼1テサ一8 主の言葉があなたがたのところから出て、マケドニア州やアカイア州に響き渡ったばかりでなく、神に対するあなたがたの【信仰】が至るところで伝えられているので、何も付け加えて言う必要はないほどです。
(b)特定の言葉が付加されていない場合でも、神への信仰であることが文脈から示されることがある。旧約聖書に登場する人物との関連でも同様である
[アブラハム]
▼ロマ四5 しかし、不信心な者を義とされる方を信じる人は、働きがなくても、その【信仰】が義と認められます。
▼ロマ四9 では、この幸いは、割礼を受けた者だけに与えられるのですか。それとも、割礼のない者にも及びますか。わたしたちは言います。「アブラハムの【信仰】が義と認められた」のです。
▼ロマ四11 アブラハムは、割礼を受ける前に【信仰】によって義とされた証しとして、割礼の印を受けたのです。こうして彼は、割礼のないままに信じるすべての人の父となり、彼らも義と認められました。
▼ロマ四12 更にまた、彼は割礼を受けた者の父、すなわち、単に割礼を受けているだけでなく、わたしたちの父アブラハムが割礼以前に持っていた【信仰】の模範に従う人々の父ともなったのです。
▼ロマ四13 神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束されたが、その約束は、律法に基づいてではなく、【信仰による】義に基づいてなされたのです。
  13節の直訳ー「信仰の[義]」
▼ロマ四16 従って、【信仰】によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。恵みによって、アブラハムのすべての子孫、つまり、単に律法に頼る者だけでなく、彼の【信仰】に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。彼はわたしたちすべての父です。
▼ロマ四19 そのころ彼は、およそ百歳になっていて、既に自分の体が衰えており、そして妻サラの体も子を宿せないと知りながらも、その【信仰】が弱まりはしませんでした。
▼ロマ四20 彼は不信仰に陥って神の約束を疑うようなことはなく、むしろ【信仰】によって強められ、神を賛美しました。
  (下記(2)(δ)(イ)も参照)
▼1クレメンス 十7
▼1クレメンス 三一2
[遊女ラハブ]
▼1クレメンス 一二1
▼1クレメンス 一二8
[エステル]
▼1クレメンス 五五6
[旧約聖書に登場する信仰上の英雄]
▼ヘブ一一4  【信仰】によって、アベルはカインより優れたいけにえを神に献げ、その信仰によって、正しい者であると証明されました。神が彼の献げ物を認められたからです。アベルは死にましたが、信仰によってまだ語っています。
▼ヘブ一一5  【信仰】によって、エノクは死を経験しないように、天に移されました。神が彼を移されたので、見えなくなったのです。移される前に、神に喜ばれていたことが証明されていたからです。
▼ヘブ一一6  【信仰】がなければ、神に喜ばれることはできません。神に近づく者は、神が存在しておられること、また、神は御自分を求める者たちに報いてくださる方であることを、信じていなければならないからです。
▼ヘブ一一7  【信仰】によって、ノアはまだ見ていない事柄について神のお告げを受けたとき、恐れかしこみながら、自分の家族を救うために箱舟を造り、その信仰によって世界を罪に定め、また【信仰】に基づく義を受け継ぐ者となりました。
▼ヘブ一一8  【信仰】によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。
▼ヘブ一一9  【信仰】によって、アブラハムは他国に宿るようにして約束の地に住み、同じ約束されたものを共に受け継ぐ者であるイサク、ヤコブと一緒に幕屋に住みました。
▼ヘブ一一11 【信仰】によって、不妊の女サラ自身も、年齢が盛りを過ぎていたのに子をもうける力を得ました。約束をなさった方は真実な方であると、信じていたからです。
▼ヘブ一一13 この人たちは皆、【信仰】を抱いて死にました。約束されたものを手に入れませんでしたが、はるかにそれを見て喜びの声をあげ、自分たちが地上ではよそ者であり、仮住まいの者であることを公に言い表したのです。
▼ヘブ一一17 【信仰】によって、アブラハムは、試練を受けたとき、イサクを献げました。つまり、約束を受けていた者が、独り子を献げようとしたのです。
▼ヘブ一一20 【信仰】によって、イサクは、将来のことについても、ヤコブとエサウのために祝福を祈りました。
▼ヘブ一一21 【信仰】によって、ヤコブは死に臨んで、ヨセフの息子たちの一人一人のために祝福を祈り、杖の先に寄りかかって神を礼拝しました。
▼ヘブ一一22 【信仰】によって、ヨセフは臨終のとき、イスラエルの子らの脱出について語り、自分の遺骨について指示を与えました。
▼ヘブ一一23 【信仰】によって、モーセは生まれてから三か月間、両親によって隠されました。その子の美しさを見、王の命令を恐れなかったからです。
▼ヘブ一一24 【信仰】によって、モーセは成人したとき、ファラオの王女の子と呼ばれることを拒んで、
▼ヘブ一一27 【信仰】によって、モーセは王の怒りを恐れず、エジプトを立ち去りました。目に見えない方を見ているようにして、耐え忍んでいたからです。
▼ヘブ一一28 【信仰】によって、モーセは滅ぼす者が長子たちに手を下すことがないように、過越の食事をし、小羊の血を振りかけました。
▼ヘブ一一29 【信仰】によって、人々はまるで陸地を通るように紅海を渡りました。同じように渡ろうとしたエジプト人たちは、おぼれて死にました。
▼ヘブ一一30 【信仰】によって、エリコの城壁は、人々が周りを七日間回った後、崩れ落ちました。
▼ヘブ一一31 【信仰】によって、娼婦ラハブは、様子を探りに来た者たちを穏やかに迎え入れたために、不従順な者たちと一緒に殺されなくて済みました。
▼ヘブ一一33 【信仰】によって、この人たちは国々を征服し、正義を行い、約束されたものを手に入れ、獅子の口をふさぎ、
▼ヘブ一一39 ところで、この人たちはすべて、その【信仰】のゆえに神に認められながらも、約束されたものを手に入れませんでした。
(c)ヘブライ人への手紙でも、確かにキリスト信者の信仰対象は特に神である
▼ヘブ一二2 【信仰】の創始者また完成者であるイエスを見つめながら。このイエスは、御自身の前にある喜びを捨て、恥をもいとわないで十字架の死を耐え忍び、神の玉座の右にお座りになったのです。
  (一二2ではキリストが「信仰の創始者であり、完成者」である)
▽ヘブ十38 わたしの正しい者は【信仰】によって生きる。もしひるむようなことがあれば、その者はわたしの心に適わない。」
▽ヘブ一一3 【信仰】によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。
▽ヘブ一三7 あなたがたに神の言葉を語った指導者たちのことを、思い出しなさい。彼らの生涯の終わりをしっかり見て、その【信仰】を見倣いなさい。
[その他の文書で]
▼マタ一七20 イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、からし種一粒ほどの【信仰】があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」
▼マタ二一21 イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。あなたがたも【信仰】を持ち、疑わないならば、いちじくの木に起こったようなことができるばかりでなく、この山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言っても、そのとおりになる。
▼ヤコ一6 いささかも疑わず、【信仰】をもって願いなさい。疑う者は、風に吹かれて揺れ動く海の波に似ています。
▼ヤコ五15 【信仰】に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださいます。
▼コロ二12 洗礼によって、キリストと共に葬られ、また、キリストを死者の中から復活させた神の力を【信じて】、キリストと共に復活させられたのです。
(β)キリストへの信仰
(イ)肉体的、精神的な苦しみにあって、主の助けを信じる信仰と信頼
(a)共観福音書の中で頻繁に
▼マタ八10 イエスはこれを聞いて感心し、従っていた人々に言われた。「はっきり言っておく。イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの【信仰】を見たことがない。
▼マタ九2 すると、人々が中風の人を床に寝かせたまま、イエスのところへ連れて来た。イエスはその人たちの【信仰】を見て、中風の人に、「子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される」と言われた。
▼マタ九22 イエスは振り向いて、彼女を見ながら言われた。「娘よ、元気になりなさい。あなたの【信仰】があなたを救った。」そのとき、彼女は治った。
▼マタ九29 そこで、イエスが二人の目に触り、「あなたがたの【信じている】とおりになるように」と言われると、
▼マタ一五28 そこで、イエスはお答えになった。「婦人よ、あなたの【信仰】は立派だ。あなたの願いどおりになるように。」そのとき、娘の病気はいやされた。
▼マコ二5 イエスはその人たちの【信仰】を見て、中風の人に、「子よ、あなたの罪は赦される」と言われた。
▼マコ四40 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ【信じ】ないのか。」
  直訳ー「[まだあなたがたは]信仰を[持たないのか]」
▼マコ五34 イエスは言われた。「娘よ、あなたの【信仰】があなたを救った。安心して行きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」
▼マコ十52 そこで、イエスは言われた。「行きなさい。あなたの【信仰】があなたを救った。」盲人は、すぐ見えるようになり、なお道を進まれるイエスに従った。
▼ルカ五20 イエスはその人たちの【信仰】を見て、「人よ、あなたの罪は赦された」と言われた。
▼ルカ七9 イエスはこれを聞いて感心し、従っていた群衆の方を振り向いて言われた。「言っておくが、イスラエルの中でさえ、わたしはこれほどの【信仰】を見たことがない。」
▼ルカ七50 イエスは女に、「あなたの【信仰】があなたを救った。安心して行きなさい」と言われた。
▼ルカ八25 イエスは、「あなたがたの【信仰】はどこにあるのか」と言われた。弟子たちは恐れ驚いて、「いったい、この方はどなたなのだろう。命じれば風も波も従うではないか」と互いに言った。
▼ルカ八48 イエスは言われた。「娘よ、あなたの【信仰】があなたを救った。安心して行きなさい。」
▼ルカ一七19 それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの【信仰】があなたを救った。」
▼ルカ一八42 そこで、イエスは言われた。「見えるようになれ。あなたの【信仰】があなたを救った。」
▽使一四9 この人が、パウロの話すのを聞いていた。パウロは彼を見つめ、いやされるのにふさわしい【信仰】があるのを認め、
(ロ)ある言葉が付加され、キリストへの信仰であるということが明示される
(a)名詞イエスース・クリーストス(あるいはこれに類する表現)の属格を伴って
▼ロマ三22 すなわち、イエス・キリストを【信じること】により、信じる者すべてに与えられる神の義です。そこには何の差別もありません。
▼ロマ三26 このように神は忍耐してこられたが、今この時に義を示されたのは、御自分が正しい方であることを明らかにし、イエスを【信じる】者を義となさるためです。
▼ガラ二16a・b けれども、人は律法の実行ではなく、ただイエス・キリストへの【信仰】によって義とされると知って、わたしたちもキリスト・イエスを信じました。これは、律法の実行ではなく、キリストへの【信仰】によって義としていただくためでした。なぜなら、律法の実行によっては、だれ一人として義とされないからです。
▼ガラ二20 生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を献げられた神の子に対する【信仰】によるものです。
▼ガラ三22 しかし、聖書はすべてのものを罪の支配下に閉じ込めたのです。それは、神の約束が、イエス・キリストへの【信仰】によって、信じる人々に与えられるようになるためでした。
▼エフェ三12 わたしたちは主キリストに結ばれており、キリストに対する【信仰】により、確信をもって、大胆に神に近づくことができます。
▼フィリ三9a キリストの内にいる者と認められるためです。わたしには、律法から生じる自分の義ではなく、キリストへの【信仰】による義、【信仰】に基づいて神から与えられる義があります。
▼ヤコ二1 わたしの兄弟たち、栄光に満ちた、わたしたちの主イエス・キリストを【信じ】ながら、人を分け隔てしてはなりません。
  直訳ー「信仰を[持つ]」
▼黙一四12 ここに、神の掟を守り、イエスに対する【信仰】を守り続ける聖なる者たちの忍耐が必要である。
▽黙二13 「わたしは、あなたの住んでいる所を知っている。そこにはサタンの王座がある。しかし、あなたはわたしの名をしっかり守って、わたしの忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたの所で殺されたときでさえ、わたしに対する【信仰】を捨てなかった。
  (「私への信仰、すなわち、人の子への信仰」)
▼イグナティオスの手紙
       マグネシアのキリスト者へ 一1
(b)次のような前置詞句によって
[前置詞エイス〈対して〉+対格]
▼使二〇21 神に対する悔い改めと、わたしたちの主イエスに対する【信仰】とを、ユダヤ人にもギリシア人にも力強く証ししてきたのです。
▼使二四24 数日の後、フェリクスはユダヤ人である妻ドルシラと一緒に来て、パウロを呼び出し、キリスト・イエスへの【信仰】について話を聞いた。
▼使二六18 それは、彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち帰らせ、こうして彼らがわたしへの【信仰】によって、罪の赦しを得、聖なる者とされた人々と共に恵みの分け前にあずかるようになるためである。』」
▼コロ二5 わたしは体では離れていても、霊ではあなたがたと共にいて、あなたがたの正しい秩序と、キリストに対する固い【信仰】とを見て喜んでいます。
[前置詞エン〈において〉+対格]
▼ガラ三26 あなたがたは皆、【信仰】により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。
▼エフェ一15 こういうわけで、わたしも、あなたがたが主イエスを【信じ】、すべての聖なる者たちを愛し【ていること】を聞き、
▼コロ一4 あなたがたがキリスト・イエスにおいて持っている【信仰】と、すべての聖なる者たちに対して抱いている愛について、聞いたからです。
▼1テモ三13 というのも、奉仕者の仕事を立派に果たした人々は、良い地位を得、キリスト・イエスへの【信仰】によって大きな確信を得るようになるからです。
▼2テモ三15 また、自分が幼い日から聖書に親しんできたことをも知っているからです。この書物は、キリスト・イエスへの【信仰】を通して救いに導く知恵を、あなたに与えることができます。
▼1クレメンス 二二1
▼ロマ三25 神はこのキリストを立て、その血によって【信じる者】のために罪を償う供え物となさいました。それは、今まで人が犯した罪を見逃して、神の義をお示しになるためです。
  (この箇所の前置詞句エン以下は、「信仰」ではなく「贖いの供えもの」にかかるかもしれない)
[前置詞プロス〈向かって〉+対格]
▼フィレ5 というのは、主イエスに対するあなたの【信仰】と、聖なる者たち一同に対するあなたの愛とについて聞いているからです。
[前置詞ディア〈による〉+属格]
▽使三16b あなたがたの見て知っているこの人を、イエスの名が強くしました。それは、その名を信じる【信仰】によるものです。イエスによる【信仰】が、あなたがた一同の前でこの人を完全にいやしたのです。
▽1ペト一21 あなたがたは、キリストを死者の中から復活させて栄光をお与えになった神を、キリストによって信じています。従って、あなたがたの【信仰】と希望とは神にかかっているのです。
  ((2)(α)(a)を参照)
(c)イエス・キリストは「信仰の完成」
▼イグナティオスの手紙
       スミルナのキリスト者へ 十2
(γ)事物の属格によってその信仰の特徴が示されることもある
(a)次の名詞の属格形(目的属格)を伴って
[名詞オノマ〈名〉の属格]
▼使三16a あなたがたの見て知っているこの人を、イエスの名が強くしました。それは、その名を信じる【信仰】によるものです。イエスによる【信仰】が、あなたがた一同の前でこの人を完全にいやしたのです。
[名詞エウアンゲリオン〈福音〉の属格]
▼フィリ一27 ひたすらキリストの福音にふさわしい生活を送りなさい。そうすれば、そちらに行ってあなたがたに会うにしても、離れているにしても、わたしは次のことを聞けるでしょう。あなたがたは一つの霊によってしっかり立ち、心を合わせて福音の【信仰】のために共に戦っており、
▼ディオグネートスの手紙 一一6
[名詞アレーセイア〈真理〉の属格]
▼2テサ二13 しかし、主に愛されている兄弟たち、あなたがたのことについて、わたしたちはいつも神に感謝せずにはいられません。なぜなら、あなたがたを聖なる者とする″霊″の力と、真理に対するあなたがたの【信仰】とによって、神はあなたがたを、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。
(δ)大体は、信仰対象を表す言葉を持たずに、「信仰」
(イ)真の敬虔さ、本当の宗教を指し、これは新約聖書ではキリスト信者であることを意味する
(a)一般的に
▼ルカ一八8 言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来るとき、果たして地上に【信仰】を見いだすだろうか。」
▼ルカ二二32 しかし、わたしはあなたのために、【信仰】が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」
▼使六5 一同はこの提案に賛成し、【信仰】と聖霊に満ちている人ステファノと、ほかにフィリポ、プロコロ、ニカノル、ティモン、パルメナ、アンティオキア出身の改宗者ニコラオを選んで、
▽使一一24 バルナバは立派な人物で、聖霊と【信仰】とに満ちていたからである。こうして、多くの人が主へと導かれた。
▽使六7 こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、祭司も大勢【この信仰】に入った。
▽使一三8 魔術師エリマ----彼の名前は魔術師という意味である----は二人に対抗して、地方総督をこの【信仰】から遠ざけようとした。
▽使一四22 弟子たちを力づけ、「わたしたちが神の国に入るには、多くの苦しみを経なくてはならない」と言って、【信仰】に踏みとどまるように励ました。
▽使一五9 また、彼らの心を【信仰】によって清め、わたしたちと彼らとの間に何の差別をもなさいませんでした。
▽使一六5 こうして、教会は【信仰】を強められ、日ごとに人数が増えていった。
▼ロマ一5 わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を【信仰】による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。
▼ロマ一8 まず初めに、イエス・キリストを通して、あなたがた一同についてわたしの神に感謝します。あなたがたの【信仰】が全世界に言い伝えられているからです。
▼ロマ一12 あなたがたのところで、あなたがたとわたしが互いに持っている【信仰】によって、励まし合いたいのです。
▼ロマ一17a・b 福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで【信仰】を通して実現されるのです。「正しい者は【信仰】によって生きる」と書いてあるとおりです。
    注ー使用三回。一回は訳出なし。直訳ー「信仰[から]信仰[へと実現されるのです]」。(「信仰から信仰へと」は、ある種の信仰から他の信仰への漸次的移行もしくは変化を意味しない。これは、「信仰」は初めであり終わりであるという思想を修辞的に表現したものに過ぎない)
▼ロマ一17c 福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで【信仰】を通して実現されるのです。「正しい者は【信仰】によって生きる」と書いてあるとおりです。
  (こことガラ三11では、ハバ二4の七〇人訳に字義通りには従っていない。というのは、ハバクク書では「私の信仰から」、すなわち「私の忠実の結果として」となっているからである。ヘブ十38でさえ〔ここでは「私の」は現れるが〕これは「信仰」ではなく「正しい人」にかかる)
▼ロマ三27 では、人の誇りはどこにあるのか。それは取り除かれました。どんな法則によってか。行いの法則によるのか。そうではない。【信仰】の法則によってです。
▼ロマ三28 なぜなら、わたしたちは、人が義とされるのは律法の行いによるのではなく、【信仰】によると考えるからです。
  (ルターは28節に「だけ」という言葉を付加しているが、これは言語学的視点から異議を唱えるのは難しい)
▼ロマ三30 実に、神は唯一だからです。この神は、割礼のある者を【信仰】のゆえに義とし、割礼のない者をも【信仰】によって義としてくださるのです。
▼ロマ三31 それでは、わたしたちは【信仰】によって、律法を無にするのか。決してそうではない。むしろ、律法を確立するのです。
▼ロマ四5  しかし、不信心な者を義とされる方を信じる人は、働きがなくても、その【信仰】が義と認められます。
▼ロマ四9  では、この幸いは、割礼を受けた者だけに与えられるのですか。それとも、割礼のない者にも及びますか。わたしたちは言います。「アブラハムの【信仰】が義と認められた」のです。
▼ロマ四11 アブラハムは、割礼を受ける前に【信仰】によって義とされた証しとして、割礼の印を受けたのです。こうして彼は、割礼のないままに信じるすべての人の父となり、彼らも義と認められました。
▼ロマ四12 更にまた、彼は割礼を受けた者の父、すなわち、単に割礼を受けているだけでなく、わたしたちの父アブラハムが割礼以前に持っていた【信仰】の模範に従う人々の父ともなったのです。
▼ロマ四13 神はアブラハムやその子孫に世界を受け継がせることを約束されたが、その約束は、律法に基づいてではなく、【信仰による】義に基づいてなされたのです。
▼ロマ四14 律法に頼る者が世界を受け継ぐのであれば、【信仰】はもはや無意味であり、約束は廃止されたことになります。
▼ロマ四16 従って、【信仰】によってこそ世界を受け継ぐ者となるのです。恵みによって、アブラハムのすべての子孫、つまり、単に律法に頼る者だけでなく、彼の【信仰】に従う者も、確実に約束にあずかれるのです。彼はわたしたちすべての父です。
▼ロマ四19 そのころ彼は、およそ百歳になっていて、既に自分の体が衰えており、そして妻サラの体も子を宿せないと知りながらも、その【信仰】が弱まりはしませんでした。
▼ロマ四20 彼は不信仰に陥って神の約束を疑うようなことはなく、むしろ【信仰】によって強められ、神を賛美しました。     ((2)(α)(b)も参照)
▼ロマ五1 このように、わたしたちは【信仰】によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ており、
▼ロマ五2 このキリストのお陰で、今の恵みに【信仰】によって導き入れられ、神の栄光にあずかる希望を誇りにしています。
▼ロマ九30 では、どういうことになるのか。義を求めなかった異邦人が、義、しかも【信仰】による義を得ました。
▼ロマ九32 なぜですか。イスラエルは、【信仰】によってではなく、行いによって達せられるかのように、考えたからです。彼らはつまずきの石につまずいたのです。
▼ロマ十6 しかし、【信仰】による義については、こう述べられています。「心の中で『だれが天に上るか』と言ってはならない。」これは、キリストを引き降ろすことにほかなりません。
▼ロマ十17 実に、【信仰】は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。
▼ロマ一一20 そのとおりです。ユダヤ人は、不信仰のために折り取られましたが、あなたは【信仰】によって立っています。思い上がってはなりません。むしろ恐れなさい。
  (「不信仰」の反意語として)
▼ロマ一二3 わたしに与えられた恵みによって、あなたがた一人一人に言います。自分を過大に評価してはなりません。むしろ、神が各自に分け与えてくださった【信仰】の度合いに応じて慎み深く評価すべきです。
▼ロマ一二6 わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っていますから、預言の賜物を受けていれば、【信仰】に応じて預言し、
▼ロマ一四1 【信仰】の弱い人を受け入れなさい。その考えを批判してはなりません。
▼ロマ一四23a・b 疑いながら食べる人は、【確信】に基づいて行動していないので、罪に定められます。【確信】に基づいていないことは、すべて罪なのです。
  (下記(ホ)参照)
▼ロマ一六26 その計画は今や現されて、永遠の神の命令のままに、預言者たちの書き物を通して、【信仰】による従順に導くため、すべての異邦人に知られるようになりました。
▼1コリ二5 それは、あなたがたが人の知恵によってではなく、神の力によって【信じる】ようになるためでした。
▼1コリ一五14 そして、キリストが復活しなかったのなら、わたしたちの宣教は無駄であるし、あなたがたの【信仰】も無駄です。
▼1コリ一五17 そして、キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの【信仰】はむなしく、あなたがたは今もなお罪の中にあることになります。
▼1コリ一六13 目を覚ましていなさい。【信仰】に基づいてしっかり立ちなさい。雄々しく強く生きなさい。
▼2コリ一24a・b わたしたちは、あなたがたの【信仰】を支配するつもりはなく、むしろ、あなたがたの喜びのために協力する者です。あなたがたは【信仰】に基づいてしっかり立っているからです。
▼2コリ四13 「わたしは信じた。それで、わたしは語った」と書いてあるとおり、それと同じ【信仰】の霊を持っているので、わたしたちも信じ、それだからこそ語ってもいます。
▼2コリ十15 わたしたちは、他人の労苦の結果を限度を超えて誇るようなことはしません。ただ、わたしたちが希望しているのは、あなたがたの【信仰】が成長し、あなたがたの間でわたしたちの働きが定められた範囲内でますます増大すること、
▼2コリ一三5 【信仰】を持って生きているかどうか自分を反省し、自分を吟味しなさい。あなたがたは自分自身のことが分からないのですか。イエス・キリストがあなたがたの内におられることが。あなたがたが失格者なら別ですが・・・・・・。
▼ガラ三7 だから、【信仰】によって生きる人々こそ、アブラハムの子であるとわきまえなさい。
▼ガラ三8 聖書は、神が異邦人を【信仰】によって義となさることを見越して、「あなたのゆえに異邦人は皆祝福される」という福音をアブラハムに予告しました。
▼ガラ三9 それで、【信仰】によって生きる人々は、信仰の人アブラハムと共に祝福されています。
▼ガラ三11 律法によってはだれも神の御前で義とされないことは、明らかです。なぜなら、「正しい者は【信仰】によって生きる」からです。
▼ガラ三12 律法は、【信仰】をよりどころとしていません。「律法の定めを果たす者は、その定めによって生きる」のです。
▼ガラ三14 それは、アブラハムに与えられた祝福が、キリスト・イエスにおいて異邦人に及ぶためであり、また、わたしたちが、約束された″霊″を【信仰】によって受けるためでした。
▼ガラ三22 しかし、聖書はすべてのものを罪の支配下に閉じ込めたのです。それは、神の約束が、イエス・キリストへの【信仰】によって、信じる人々に与えられるようになるためでした。
▼ガラ三23 【信仰】が現れる前には、わたしたちは律法の下で監視され、この【信仰】が啓示されるようになるまで閉じ込められていました。
▼ガラ三24 こうして律法は、わたしたちをキリストのもとへ導く養育係となったのです。わたしたちが【信仰】によって義とされるためです。
▼ガラ三25 しかし、【信仰】が現れたので、もはや、わたしたちはこのような養育係の下にはいません。
▼ガラ三26 あなたがたは皆、【信仰】により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。
▼ガラ五5 わたしたちは、義とされた者の希望が実現することを、″霊″により、【信仰】に基づいて切に待ち望んでいるのです。
▼ガラ五6 キリスト・イエスに結ばれていれば、割礼の有無は問題ではなく、愛の実践を伴う【信仰】こそ大切です。
▼ガラ六10 ですから、今、時のある間に、すべての人に対して、特に【信仰】によって家族になった人々に対して、善を行いましょう。
▼エフェ二8 事実、あなたがたは、恵みにより、【信仰】によって救われました。このことは、自らの力によるのではなく、神の賜物です。
▼エフェ三17 【信仰】によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。
▼エフェ四5 主は一人、【信仰】は一つ、洗礼は一つ、
▼エフェ四13 ついには、わたしたちは皆、神の子に対する【信仰】と知識において一つのものとなり、成熟した人間になり、キリストの満ちあふれる豊かさになるまで成長するのです。
▼エフェ六16 なおその上に、【信仰】を盾として取りなさい。それによって、悪い者の放つ火の矢をことごとく消すことができるのです。
▼フィリ一25 こう確信していますから、あなたがたの【信仰】を深めて喜びをもたらすように、いつもあなたがた一同と共にいることになるでしょう。
▼フィリ二17 更に、【信仰】に基づいてあなたがたがいけにえを献げ、礼拝を行う際に、たとえわたしの血が注がれるとしても、わたしは喜びます。あなたがた一同と共に喜びます。
▼フィリ三9b キリストの内にいる者と認められるためです。わたしには、律法から生じる自分の義ではなく、キリストへの【信仰】による義、【信仰】に基づいて神から与えられる義があります。
▼コロ一23 ただ、揺るぐことなく【信仰】に踏みとどまり、あなたがたが聞いた福音の希望から離れてはなりません。この福音は、世界中至るところの人々に宣べ伝えられており、わたしパウロは、それに仕える者とされました。
▼コロ二7 キリストに根を下ろして造り上げられ、教えられたとおりの【信仰】をしっかり守って、あふれるばかりに感謝しなさい。
▼1テサ三2 わたしたちの兄弟で、キリストの福音のために働く神の協力者テモテをそちらに派遣しました。それは、あなたがたを励まして、【信仰】を強め、
▼1テサ三5 そこで、わたしも、もはやじっとしていられなくなって、誘惑する者があなたがたを惑わし、わたしたちの労苦が無駄になってしまうのではないかという心配から、あなたがたの【信仰の様子】を知るために、テモテを派遣したのです。
▼1テサ三7 それで、兄弟たち、わたしたちは、あらゆる困難と苦難に直面しながらも、あなたがたの【信仰】によって励まされました。
▼1テサ三10 顔を合わせて、あなたがたの【信仰】に必要なものを補いたいと、夜も昼も切に祈っています。
▼2テサ一3 兄弟たち、あなたがたのことをいつも神に感謝せずにはいられません。また、そうするのが当然です。あなたがたの【信仰】が大いに成長し、お互いに対する一人一人の愛が、あなたがたすべての間で豊かになっているからです。
▼2テサ一11 このことのためにも、いつもあなたがたのために祈っています。どうか、わたしたちの神が、あなたがたを招きにふさわしいものとしてくださり、また、その御力で、善を求めるあらゆる願いと【信仰】の働きを成就させてくださるように。
▼2テサ三2 また、わたしたちが道に外れた悪人どもから逃れられるように、と祈ってください。すべての人に、【信仰】があるわけではないのです。
▼1テモ一2 【信仰】によるまことの子テモテへ。父である神とわたしたちの主キリスト・イエスからの恵み、憐れみ、そして平和があるように。
▼1テモ一4 作り話や切りのない系図に心を奪われたりしないようにと。このような作り話や系図は、【信仰】による神の救いの計画の実現よりも、むしろ無意味な詮索を引き起こします。
▼1テモ一5 わたしのこの命令は、清い心と正しい良心と純真な【信仰】とから生じる愛を目指すものです。
  (「偽りのない信仰」)
▼1テモ一19a・b 【信仰】と正しい良心とを持って。ある人々は正しい良心を捨て、その【信仰】は挫折してしまいました。
▼1テモ四1 しかし、″霊″は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもの教えとに心を奪われ、【信仰】から脱落する者がいます。
▼1テモ五8 自分の親族、特に家族の世話をしない者がいれば、その者は【信仰】を捨てたことになり、信者でない人にも劣っています。
▼1テモ六10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに【信仰】から迷い出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。
▼1テモ六12 【信仰】の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るために、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。
▼1テモ六21 その知識を鼻にかけ、【信仰】の道を踏み外してしまった者もいます。恵みがあなたがたと共にあるように。
  (下記(3)参照)
▼2テモ一5 そして、あなたが抱いている純真な【信仰】を思い起こしています。その信仰は、まずあなたの祖母ロイスと母エウニケに宿りましたが、それがあなたにも宿っていると、わたしは確信しています。
  注ー使用一回(「偽りのない信仰」)
▼2テモ二18 彼らは真理の道を踏み外し、復活はもう起こったと言って、ある人々の【信仰】を覆しています。
▼2テモ三8 ヤンネとヤンブレがモーセに逆らったように、彼らも真理に逆らっています。彼らは精神の腐った人間で、【信仰】の失格者です。
▼テト一1 神の僕、イエス・キリストの使徒パウロから―|わたしが使徒とされたのは、神に選ばれた人々の【信仰】を助け、彼らを信心に一致する真理の認識に導くためです。
▼テト一4 【信仰】を共にするまことの子テトスへ。父である神とわたしたちの救い主キリスト・イエスからの恵みと平和とがあるように。
▼テト一13 この言葉は当たっています。だから、彼らを厳しく戒めて、【信仰】を健全に保たせ、
▼テト三15 わたしと一緒にいる者たちが皆、あなたによろしくと言っています。わたしたちを愛している【信仰】の友人たちによろしく伝えてください。恵みがあなたがた一同と共にあるように。
▼フィレ6 わたしたちの間でキリストのためになされているすべての善いことを、あなたが知り、あなたの【信仰】の交わりが活発になるようにと祈っています。
▼ヘブ六12 あなたがたが怠け者とならず、【信仰】と忍耐とによって、約束されたものを受け継ぐ人たちを見倣う者となってほしいのです。
▼ヘブ十22 心は清められて、良心のとがめはなくなり、体は清い水で洗われています。【信頼】しきって、真心から神に近づこうではありませんか。
▼ヘブ十39 しかし、わたしたちは、ひるんで滅びる者ではなく、【信仰】によって命を確保する者です。
  (「臆病」の反意語として)
▼ヤコ一3 【信仰】が試されることで忍耐が生じると、あなたがたは知っています。
▼ヤコ二5 わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、【信仰】に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。
▼1ペト一5 あなたがたは、終わりの時に現されるように準備されている救いを受けるために、神の力により、【信仰】によって守られています。
▼1ペト一7 あなたがたの【信仰】は、その試練によって本物と証明され、火で精錬されながらも朽ちるほかない金よりはるかに尊くて、イエス・キリストが現れるときには、称賛と光栄と誉れとをもたらすのです。
▼1ペト一9 それは、あなたがたが【信仰】の実りとして魂の救いを受けているからです。
▼1ペト五9 【信仰】にしっかり踏みとどまって、悪魔に抵抗しなさい。あなたがたと信仰を同じくする兄弟たちも、この世で同じ苦しみに遭っているのです。それはあなたがたも知っているとおりです。
▼2ペト一1 イエス・キリストの僕であり、使徒であるシメオン・ペトロから、わたしたちの神と救い主イエス・キリストの義によって、わたしたちと同じ尊い【信仰】を受けた人たちへ。
▼1ヨハ五4 神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの【信仰】です。
▼1クレメンス 一2
▼イグナティオスの手紙
       スミルナのキリスト者へ 一1
▼ヘルマスの牧者第五のいましめ 二1
▼ヘルマスの牧者第一二のいましめ 五4
▼ヘルマスの牧者第五のいましめ 二3
▼ヘルマスの牧者第九のいましめ 6
▼ヘルマスの牧者第九のいましめ 7
▼ヘルマスの牧者第九のいましめ 12
▼ヘルマスの牧者第一二のいましめ 六1
▼ヘルマスの牧者第九のたとえ 一九2
▼ヘルマスの牧者第九のたとえ 二六8
(b)次のような名詞に属格で付属して
[名詞レーマ〈言葉〉、「信仰の言葉」]
▼ロマ十8 では、何と言われているのだろうか。「御言葉はあなたの近くにあり、あなたの口、あなたの心にある。」これは、わたしたちが宣べ伝えている【信仰】の言葉なのです。
[名詞ロゴス〈言葉〉、「信仰の言葉」]
▼1テモ四6 これらのことを兄弟たちに教えるならば、あなたは、【信仰】の言葉とあなたが守ってきた善い教えの言葉とに養われて、キリスト・イエスの立派な奉仕者になります。
[名詞ミュステーリオン〈奥義〉、「信仰の奥義」]
▼1テモ三9 清い良心の中に【信仰】の秘められた真理を持っている人でなければなりません。
[名詞シュラー〈戸〉、「信仰の戸」]
▼使一四27 到着するとすぐ教会の人々を集めて、神が自分たちと共にいて行われたすべてのことと、異邦人に【信仰】の門を開いてくださったことを報告した。
  (「神は異邦人に信仰の扉を開いた」とは、「彼らが神との新しい関係に与る道を開いた」の意味)
[名詞アコエー〈聞くこと〉、「信仰を聞くこと」]
▼ガラ三2 あなたがたに一つだけ確かめたい。あなたがたが″霊″を受けたのは、律法を行ったからですか。それとも、福音を聞いて【信じた】からですか。
  直訳ー「信仰[を聞くことによるのですか]」
▼ガラ三5 あなたがたに″霊″を授け、また、あなたがたの間で奇跡を行われる方は、あなたがたが律法を行ったから、そうなさるのでしょうか。それとも、あなたがたが福音を聞いて【信じた】からですか。
  直訳ー「信仰[を聞くことによるのですか]」
[名詞エルゴン〈業〉、「信仰の業」]
▼1テサ一3 あなたがたが【信仰】によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、わたしたちは絶えず父である神の御前で心に留めているのです。
▼2テサ一11 このことのためにも、いつもあなたがたのために祈っています。どうか、わたしたちの神が、あなたがたを招きにふさわしいものとしてくださり、また、その御力で、善を求めるあらゆる願いと【信仰】の働きを成就させてくださるように。
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)
(c)「前置詞エク〈から〉+属格形」に冠詞が付けられ、「信仰からの人」
▼ガラ三7 だから、【信仰】によって生きる人々こそ、アブラハムの子
▼ガラ三9 それで、【信仰】によって生きる人々は、信仰の人アブラハムと共に祝福されています。
(d)もしキリスト教の特質が本質的に信仰にあるなら、「信仰」は、それが引き起こす関わりということから見て「福音」と理解されうる
▼ガラ一23 ただ彼らは、「かつて我々を迫害した者が、あの当時滅ぼそうとしていた【信仰】を、今は福音として告げ知らせている」と聞いて、
  (下記(3)参照)
▼ロマ一5 わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を【信仰】による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)
(ロ)望んでいるもの、見えないものへの確信としての信仰
(a)ヘブ一一1での信仰の定義
▼ヘブ一一1 【信仰】とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。
  (上記(2)(α)を参照)
(b)パウロは「見える形によって」歩むことを程度の低いものとみなし、「信仰によって歩むこと」に対比する
▼2コリ五7 目に見えるものによらず、【信仰】によって歩んでいるからです。
(c)他方で、「信仰」は、キリスト教義をただ聞くことよりもより高いレベルにある
▼ヘブ四2 というのは、わたしたちにも彼ら同様に福音が告げ知らされているからです。けれども、彼らには聞いた言葉は役に立ちませんでした。その言葉が、それを聞いた人々と、【信仰】によって結び付かなかったためです。
(ハ)単独で、キリスト信者の徳として、しばしば他の同様の徳と結び合わされる
(a)特に頻繁に、「愛」と結合される
▼1テサ三6 ところで、テモテがそちらからわたしたちのもとに今帰って来て、あなたがたの【信仰】と愛について、うれしい知らせを伝えてくれました。また、あなたがたがいつも好意をもってわたしたちを覚えていてくれること、更に、わたしたちがあなたがたにぜひ会いたいと望んでいるように、あなたがたもわたしたちにしきりに会いたがっていることを知らせてくれました。
▼1テサ五8 しかし、わたしたちは昼に属していますから、【信仰】と愛を胸当てとして着け、救いの希望を兜としてかぶり、身を慎んでいましょう。
▼1テモ一14 そして、わたしたちの主の恵みが、キリスト・イエスによる【信仰】と愛と共に、あふれるほど与えられました。
▼2テモ一13 キリスト・イエスによって与えられる【信仰】と愛をもって、わたしから聞いた健全な言葉を手本としなさい。
▼フィレ5 というのは、主イエスに対するあなたの【信仰】と、聖なる者たち一同に対するあなたの愛とについて聞いているからです。
  ((2)(β)(b)を参照)
▼バルナバの手紙 一一8
▼イグナティオスの手紙
       エフェソのキリスト者へ 一1
▼イグナティオスの手紙
       エフェソのキリスト者へ 九1
▼イグナティオスの手紙
       エフェソのキリスト者へ 一四1
▼イグナティオスの手紙
       エフェソのキリスト者へ 二〇1
▼イグナティオスの手紙
       マグネシアのキリスト者へ 一2
▼イグナティオスの手紙
       マグネシアのキリスト者へ 一三1
▼イグナティオスの手紙
       スミルナのキリスト者へ 題辞
▼イグナティオスの手紙
       スミルナのキリスト者へ 六1
▼イグナティオスの手紙
       スミルナのキリスト者へ 一三2
(b)「愛」と同様の本質を持つその他の概念と共に
▼2コリ八7 あなたがたは【信仰】、言葉、知識、あらゆる熱心、わたしたちから受ける愛など、すべての点で豊かなのですから、この慈善の業においても豊かな者となりなさい。
▼ガラ五22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、【誠実】、
  ((1)(α)(c)を参照)
▼エフェ六23 平和と、【信仰】を伴う愛が、父である神と主イエス・キリストから、兄弟たちにあるように。
▼1テモ二15 しかし婦人は、【信仰】と愛と清さを保ち続け、貞淑であるならば、子を産むことによって救われます。
▼1テモ四12 あなたは、年が若いということで、だれからも軽んじられてはなりません。むしろ、言葉、行動、愛、【信仰】、純潔の点で、信じる人々の模範となりなさい。
▼1テモ六11 しかし、神の人よ、あなたはこれらのことを避けなさい。正義、信心、【信仰】、愛、忍耐、柔和を追い求めなさい。
▼2テモ二22 若いころの情欲から遠ざかり、清い心で主を呼び求める人々と共に、正義と【信仰】と愛と平和を追い求めなさい。
▼2テモ三10 しかしあなたは、わたしの教え、行動、意図、【信仰】、寛容、愛、忍耐に倣い、
▼テト二2 年老いた男には、節制し、品位を保ち、分別があり、【信仰】と愛と忍耐の点で健全であるように勧めなさい。
▼黙二19 「わたしは、あなたの行い、愛、【信仰】、奉仕、忍耐を知っている。更に、あなたの近ごろの行いが、最初のころの行いにまさっていることも知っている。
▼イグナティオスの手紙
      フィラデルフィアのキリスト者へ 一一2
▼ポリュカルポスの手紙 四2
▼ヘルマスの牧者第八のいましめ 9
▽ヘルマスの牧者第三の幻 八2ー5
(c)「信仰、希望、愛」の組合せで
▼1コリ一三13 それゆえ、【信仰】と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。
▽コロ一4 あなたがたがキリスト・イエスにおいて持っている【信仰】と、すべての聖なる者たちに対して抱いている愛について、聞いたからです。
  ((2)(β)(ロ)(b)を参照)
▽1テサ一3 あなたがたが【信仰】によって働き、愛のために労苦し、また、わたしたちの主イエス・キリストに対する、希望を持って忍耐していることを、わたしたちは絶えず父である神の御前で心に留めているのです。
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)
▽1テサ五8 しかし、わたしたちは昼に属していますから、【信仰】と愛を胸当てとして着け、救いの希望を兜としてかぶり、身を慎んでいましょう。
  ((2)(δ)(ハ)(a)を参照)
▼バルナバの手紙 一4
(d)次の名詞と並記されて
[名詞エルピス〈希望〉]
▼1クレメンス 五八2
▼バルナバの手紙 一6
▽1ペト一21 あなたがたは、キリストを死者の中から復活させて栄光をお与えになった神を、キリストによって信じています。従って、あなたがたの【信仰】と希望とは神にかかっているのです。
  ((2)(α)(a)を参照)
[名詞アレーセイア〈真理〉]
▼1テモ二7 わたしは、その証しのために宣教者また使徒として、すなわち異邦人に【信仰】と真理を説く教師として任命されたのです。わたしは真実を語っており、偽りは言っていません。
▼1クレメンス 六〇4
[名詞ディカイオシュネー〈義〉]
▼ポリュカルポスの手紙 九2
[名詞ヒュポモネー〈忍耐〉]
▼黙一三10 捕らわれるべき者は、捕らわれて行く。剣で殺されるべき者は、剣で殺される。ここに、聖なる者たちの忍耐と【信仰】が必要である。
[名詞ヒュポモネーの他に他の概念も加えて]
▼2ペト一5 だから、あなたがたは、力を尽くして【信仰】には徳を、徳には知識を、
▼ポリュカルポスの手紙 一三2
 (更に、この項で既に言及した以下の箇所も参照。1テモ六11・2テモ三10・テト二2・ヤコ一3[上記(イ)])
[名詞グノーシス〈知識〉]
▼2ペト一5 だから、あなたがたは、力を尽くして【信仰】には徳を、徳には知識を、
▼ディダケー 十2
▽バルナバの手紙 一5
[名詞フォボス〈恐れ〉]
▼ヘルマスの牧者第六のいましめ 一1
(ニ)キリスト教の教えそれ自体を認め、受け入れることとしての「信仰」(この視点は、真の敬虔さの一側面を表すにすぎない「信仰」というものと同時に、「行い」を要求する)
(a)一般的に
▼ヤコ二14a・b わたしの兄弟たち、自分は【信仰】を持っていると言う者がいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。そのような【信仰】が、彼を救うことができるでしょうか。
▼ヤコ二17    【信仰】もこれと同じです。行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです。
▼ヤコ二18a・b・c しかし、「あなたには【信仰】があり、わたしには行いがある」と言う人がいるかもしれません。行いの伴わないあなたの【信仰】を見せなさい。そうすれば、わたしは行いによって、自分の【信仰】を見せましょう。
  17節の注ー使用一回
▼ヤコ二20 ああ、愚かな者よ、行いの伴わない【信仰】が役に立たない、ということを知りたいのか。
▼ヤコ二22a・b アブラハムの【信仰】がその行いと共に働き、【信仰】が行いによって完成されたことが、これで分かるでしょう。
▼ヤコ二24 これであなたがたも分かるように、人は行いによって義とされるのであって、【信仰】だけによるのではありません。
▼ヤコ二26 魂のない肉体が死んだものであるように、行いを伴わない【信仰】は死んだものです。
▼ヘルマスの牧者第三の幻 六5
▼ヘルマスの牧者第八のたとえ 九1
(ホ)ロマ一四22と23での用法
(a)文脈から「信仰における自由、もしくは強さ、確信」という意味
▼ロマ一四22 あなたは自分が抱いている【確信】を、神の御前で心の内に持っていなさい。自分の決心にやましさを感じない人は幸いです。
▼ロマ一四23 疑いながら食べる人は、【確信】に基づいて行動していないので、罪に定められます。【確信】に基づいていないことは、すべて罪なのです。
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)
(ヘ)すべてのキリスト信者が持つ「信仰(上記(2)(δ)(イ)参照)」に加えて、パウロは選ばれた僅かの者が持つ信仰の特別な賜物について語る
(a)奇跡によって人間を救う神の力を疑わずに信じること、すなわち「山を動かす」信仰
▼1コリ一二9 ある人にはその同じ″霊″によって【信仰】、ある人にはこの唯一の″霊″によって病気をいやす力、
▼1コリ一三2 たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な【信仰】を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。
▽マタ一七20 イエスは言われた。「信仰が薄いからだ。はっきり言っておく。もし、からし種一粒ほどの【信仰】があれば、この山に向かって、『ここから、あそこに移れ』と命じても、そのとおりになる。あなたがたにできないことは何もない。」
  ((2)(α)(c)を参照)
▽マタ二一21 イエスはお答えになった。「はっきり言っておく。あなたがたも【信仰】を持ち、疑わないならば、いちじくの木に起こったようなことができるばかりでなく、この山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言っても、そのとおりになる。
  (上記(2)(α)(c)参照.この種の特別な信仰は、弟子達が「私達に信仰を増し加えてください」と願った時に、思い描いていたものである)
▼ルカ一七5 使徒たちが、「わたしどもの【信仰】を増してください」と言ったとき、
▽ルカ一七6 主は言われた。「もしあなたがたにからし種一粒ほどの【信仰】があれば、この桑の木に、『抜け出して海に根を下ろせ』と言っても、言うことを聞くであろう。

(3)信じられるもの、信仰もしくは信じていることの実質、教理
(a)この意味は以下の箇所に明確である
▼ユダ3 愛する人たち、わたしたちが共にあずかる救いについて書き送りたいと、ひたすら願っておりました。あなたがたに手紙を書いて、聖なる者たちに一度伝えられた【信仰】のために戦うことを、勧めなければならないと思ったからです。
  (「聖なる者達に一度伝えられた信仰」)
▼ユダ20 しかし、愛する人たち、あなたがたは最も聖なる【信仰】をよりどころとして生活しなさい。聖霊の導きの下に祈りなさい。
  (「あなたがたの最も聖なる信仰」)
▼イグナティオスの手紙
       エフェソのキリスト者へ 一六2
(b)「信仰」という概念の対象化は早くもパウロに見出される
▼ロマ一5 わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を【信仰】による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)
▼ガラ一23 ただ彼らは、「かつて我々を迫害した者が、あの当時滅ぼそうとしていた【信仰】を、今は福音として告げ知らせている」と聞いて、
  (上記(2)(δ)(イ)(d)を参照)
▼ガラ三23 【信仰】が現れる前には、わたしたちは律法の下で監視され、この【信仰】が啓示されるようになるまで閉じ込められていました。
▼ガラ三24 こうして律法は、わたしたちをキリストのもとへ導く養育係となったのです。わたしたちが【信仰】によって義とされるためです。
▼ガラ三25 しかし、【信仰】が現れたので、もはや、わたしたちはこのような養育係の下にはいません。
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)
(c)以下の箇所をこのように理解する者もある
▼1テモ一19 【信仰】と正しい良心とを持って。ある人々は正しい良心を捨て、その【信仰】は挫折してしまいました。
▼1テモ四1 しかし、″霊″は次のように明確に告げておられます。終わりの時には、惑わす霊と、悪霊どもの教えとに心を奪われ、【信仰】から脱落する者がいます。
▼1テモ四6 これらのことを兄弟たちに教えるならば、あなたは、【信仰】の言葉とあなたが守ってきた善い教えの言葉とに養われて、キリスト・イエスの立派な奉仕者になります。
▼1テモ六10 金銭の欲は、すべての悪の根です。金銭を追い求めるうちに【信仰】から迷い出て、さまざまのひどい苦しみで突き刺された者もいます。
▽1テモ六21 その知識を鼻にかけ、【信仰】の道を踏み外してしまった者もいます。恵みがあなたがたと共にあるように。
▼2テモ二18 彼らは真理の道を踏み外し、復活はもう起こったと言って、ある人々の【信仰】を覆しています。
  (以上6例すべて、(2)(δ)(イ)(a)を参照)
(d)多くの者はロマ一二6と2テモ四7もこのように解釈する。おそらく1テモ六21もここに分類される
▼ロマ一二6 わたしたちは、与えられた恵みによって、それぞれ異なった賜物を持っていますから、預言の賜物を受けていれば、【信仰】に応じて預言し、
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)
▼2テモ四7 わたしは、戦いを立派に戦い抜き、決められた道を走りとおし、【信仰】を守り抜きました。
  ((1)(α)(c)を参照)
▼1テモ六21 その知識を鼻にかけ、【信仰】の道を踏み外してしまった者もいます。恵みがあなたがたと共にあるように。
  ((2)(δ)(イ)(a)を参照)